【自社技術を“使わせる”】ライセンス収入というもうひとつのビジネスモデル〜特許を「守る」から「稼ぐ」へ〜
2025.06.23
こんにちは、弁理士の植田です。
特許というと、「取って守るもの」というイメージが強いですが、
実は、“使わせて稼ぐ”ことができるのも特許の大きな魅力なんです。
■そもそも「ライセンス収入」とは?
ライセンスとは、
「自社の特許を他社に使わせる代わりに、使用料をもらう仕組み」のこと。
いわば、「技術の貸し出しビジネス」。
使ってもらえる技術さえあれば、
生産設備がなくても、営業マンがいなくても、
“特許そのものが収益を生む”ことが可能です。
■どんな企業にチャンスがある?
たとえば──
・独自の製造ノウハウを持つ町工場
・業界の課題を解決する技術を持つスタートアップ
・研究開発型のベンチャー企業
こうした企業は、「他社が使いたがる技術」を持っている可能性が高いです。
それを「囲い込む」だけでなく、
「使わせる」ことで利益を得る選択肢もあるんです。
■実際のライセンス例
- 大企業に技術を提供 → 使用料で安定収入
- OEM先に特許の一部を許諾 → 製造拡大に貢献
- 海外企業にライセンス → グローバル展開しつつリスク分散
特に最近は、クロスライセンス(お互いに使い合う)や
オープンイノベーションの一環としての技術提供も増えています。
■ライセンス戦略の注意点
もちろん、契約は慎重に。
・「使用範囲」「地域」「期間」などは明確に
・競合への再許諾を防ぐ条項の確認
・契約交渉は特許の内容を理解した専門家と一緒に進めるのが鉄則
●まとめ:「特許は“使ってもらってナンボ”の時代へ」
特許を“取っただけ”で終わっていませんか?
今後の事業成長を考えるなら、
「他社に使わせる技術戦略」も立派な選択肢です。
「この技術、ライセンスにできる?」
そんなご相談からでも大丈夫です。気になる方は、ぜひご連絡ください!
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