【他社に真似された!】特許侵害に気づいたとき、やるべきこと5選〜感情的にならず、賢く動くために〜
2025.06.24
こんにちは、弁理士の植田です。
「え?これウチの技術やん!」
展示会やネットで、他社製品が自社の特許を使ってそうな場面に出くわすこと、ありますよね。
今回は、特許侵害に気づいたときにやるべき行動5選をわかりやすくお伝えします。
■① 証拠を確保する(スクショ・カタログ・製品など)
まずは証拠の保存が第一です。
・Webページのスクリーンショット
・製品のパッケージやチラシ
・展示会の写真
・実物製品の購入・保存
あとから内容が変えられる前に、日付つきで記録を残すのがポイントです。
■② 自社の特許内容と照らし合わせて整理
「何が似ているのか?」「特許のどの部分に関係するのか?」を整理します。
※ここで感情的になるのはNG!
冷静に、“どの特許のどの請求項にあたるか”を見極める必要があります。
■③ 弁理士に相談する(法的な根拠の確認)
ここが超重要。
「侵害っぽい」と思っても、法的にどう評価されるかは専門家に確認しないと分かりません。
・本当に侵害しているのか
・請求できる可能性があるか
・相手がどんな対応を取ってくるか
これらを踏まえて、戦略を立てる必要があります。
■④ 通知書(警告)を出す or 出さない判断
いきなり内容証明でガツン!…はリスクもあります。
相手の規模・反応・取引先への影響を考えながら、
・書面でやんわり伝える
・弁護士名で正式に通知する
・交渉の余地を探る
など、やり方を選ぶことが大切です。
■⑤ 和解交渉 or 訴訟に備える(場合によってはライセンスも)
話し合いで解決するケースも多いですが、
ダメなら差止請求・損害賠償請求も選択肢になります。
逆に、「使ってもらう代わりに使用料をもらう(ライセンス)」という方法もあります。
●まとめ:「気づいたときがチャンス。泣き寝入りしないために」
特許って、「守って終わり」じゃなく「守るために動く力」も必要なんです。
「これ、真似されてるかも…?」と気づいたとき、
何をどう動くかで、大事な技術を守れるかどうかが決まります。
ひとりで悩まず、まずは証拠を揃えて、専門家にご相談くださいね!
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