【米国発】「見せ方」重視の意匠戦略、あなたのビジネスにも応用できる?
2025.07.03
こんにちは、弁理士の植田です。
アメリカ出張や国際会議(INTAなど)で、海外の知財戦略を学ぶたびに感じるのが、
「見せ方=デザイン」に対する意識の高さです。
とくにアメリカ企業は、プロダクトの“技術”だけでなく、
パッケージ、UI、見た目の体験にまで細かく意匠権を活用しています。
● えっ、こんな“見た目”も意匠登録?
アメリカでは、たとえばこんなものが意匠(Design Patent)で守られています:
・スマホアプリの画面デザイン(UI)
・お菓子のパッケージ
・医療機器の外装形状
・オンラインショップの表示の見せ方
つまり、「技術」だけでなく、
ユーザーにどう見せるか・どう感じさせるかがビジネスの武器になる、という発想です。
● 意匠権を活かすと、こんなに違う!
■ 差別化できる
→ 価格競争に巻き込まれにくくなる
■ 真似されたときに止められる
→「似たようなパッケージ」でも対抗可能
■ ブランド価値が伝わりやすい
→「この見た目がうちのスタイルです」と主張できる
■ 日本企業でも活かせる場面は?
日本の中小企業やスタートアップでも、意匠戦略は使えます。
たとえば:
・オリジナル商品のパッケージや形状
・自社サイトやアプリの画面UI
・展示会やECサイトでの商品の並べ方・見せ方
「これ、意匠になるんですか?」と思うようなものでも、
うまく落とし込めば登録できることがあります。
●まとめ
意匠は「見た目」に関する知財ですが、
“見せ方”にはビジネスの思想やブランド戦略が反映されていることが多いです。
だからこそ、「意匠戦略を組み込んでおく」ことで、
自社らしさを法的に守ることができます。
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