【設計・開発職に多い悩み】その“工夫”が特許になるか見極める方法
2025.07.06
こんにちは、弁理士の植田です。
日頃、設計・開発系のエンジニアの方々からご相談を受ける中で、よく聞くのがこんな声。
「ちょっとした工夫なんですけど、これって特許になるんですか?」
「前から似たようなのがある気がするんですが、出す意味あるんでしょうか?」
そのお気持ち、よくわかります。
特許って、なんとなく「すごい発明」「新しいモノ」じゃないと無理な気がしますよね。でも実は、日々のちょっとした改善・工夫が、特許の“種”になっているケースってけっこうあるんです。
■特許になるかどうかのポイントは「技術的課題」と「構成の工夫」
特許にするには、ざっくり言うと「技術的な課題を、構成や処理の工夫で解決していること」が重要です。
たとえば…
・「ネジが外れやすい」→「こういう形状に変えたら安定した」
・「組立工程でミスが起きやすい」→「部品の組み合わせを工夫した」
・「加工が面倒」→「一工程で済むような新構造にした」
こういう現場の知恵こそ、立派な発明になり得ます。
■「前例がありそう」に見えるものも、視点を変えると特許になる?
たとえば、似た構造があっても、
- 用途がまったく違う
- 対象物が違う
- 解決したい課題が違う
…というだけで、“新規性あり”と判断されるケースもあります。
技術的な工夫の“理由”が明確なら、評価されやすいんです。
■こんな場合は早めに相談を!
・製造コストを削減するために独自の仕組みを導入した
・安定性や耐久性を上げるために部品形状を見直した
・独自の構造・材料・工程で品質が向上した
⇒ このような改善があれば、ぜひ弁理士にご相談を。
●まとめ:「工夫の“価値”に、自分でフタをしないでください」
自分では「当たり前」「大したことない」と思っていても、
第三者から見ると「それ、発明やん!」ということはよくあります。
実際、出願支援している中小企業のお客様の多くが、
“現場での改善”から特許につながっています。
その工夫、会社の資産になるかもしれません。
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