【“社長のひらめき”が資産になる!?】アイデアを特許に変えるコツ
2025.07.12
こんにちは、弁理士の植田です。
日々、企業の皆さまから発明相談を受けていますが、実は──
「こんなこと、特許になるとは思ってませんでした…!」
という驚きの声、よく聞きます。
特に中小企業では、社長のひらめきや現場の工夫が宝の山。
今回は、そんなアイデアを“特許という資産”に変えるためのコツをお話しします。
■ 1. 「技術的な仕組み」に落とし込めば、特許になる可能性あり!
アイデア自体には特許性はありませんが、
「どうやって実現するか?」まで突き詰めると、立派な発明になることも。
たとえば──
・✖「この順番で作業すれば効率が上がる」 → ただの作業ノウハウ
・◎「この機構をつけて、自動で順番通りに動作させる」 → 技術的工夫あり!
というように、再現可能な“技術的手段”に言語化することがポイントです。
■ 2.「特許にしないともったいない!」のはこんな場面
実際に、以下のような例で特許が取られています:
・中小製造業:治具の改善、作業工程の自動化、現場機器の一工夫
・サービス業:予約システムの新しいロジック、アプリとの連携機能
・工務店:省施工・省コストの施工手順+道具の組み合わせ
「そんなの、どこでもやってるよ?」と思っても、
文書化・構造化すれば特許として認められることもあるんです。
■ 3.「うちでも特許なんて取れる?」と思ったら…
特許の相談というと、「研究者しか関係ない」「うちは関係ない」と思われがちですが、
むしろ、“誰よりも業界を知っている社長”の気づきが特許になるケースが多いです。
・「他社と違う部分、うまく説明できへんけど…」
・「最近考えた仕組み、けっこう便利やと思うねんけど…」
そんなモヤっとした発想こそが、
特許のタネになっているかもしれません。
●まとめ:「思いつき」こそ、事業の差別化になる
経営者のひらめき、
現場スタッフの工夫、
顧客からのちょっとした声…
これらを拾い上げて、技術として整理し、特許で守る。
これこそが、大企業に真似されない“中小企業の武器”になります。
「アイデアがあるけど、特許になるか自信がない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください!
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