【特許庁から手紙が…】“拒絶理由通知”って何?慌てずに読むコツ
2025.07.28
こんにちは、弁理士の植田です。
今日は、特許出願をした後に届く、ちょっとドキッとする書類――
「拒絶理由通知」についてお話しします。
■なぜこの話をするのか?
「拒絶理由通知」が届くと、
「えっ、ウチの特許もうダメなん!?」
と慌ててしまう方が少なくありません。
でも実はこれ、特許出願の“ごく普通のプロセス”なんです。
今日はその中身と、慌てないための読み方をご紹介します。
■①「拒絶理由通知」=“まだチャンスあり”の通知です
まず最初に伝えたいのは、
「拒絶理由通知=もうダメ」ではないということ。
これは、審査官が
「このままでは登録できませんが、理由はこれこれです。説明してもらえれば再検討しますよ」
と伝えてくれている段階なんです。
つまり、修正や反論を出せば、登録に進む可能性は十分にある!
■② よくある“拒絶理由”のパターン3つ
では、どんな理由で拒絶されるのか?
中小企業やスタートアップに多い例を3つご紹介します。
1.既に似た技術がある(新規性なし)
→ 特許公報や論文などが引例として挙げられる
2.当たり前すぎる内容(進歩性なし)
→「これ、誰でも思いつくでしょ?」と判断される
3.書き方があいまい(明確性違反)
→ 請求項の表現が抽象的すぎる場合など
これらは、補正や意見書の提出でカバーできることが多いです。
■③ 読むときのコツ:「主語と根拠」に注目
通知書には、
「本願発明は、引用文献1に記載された発明に基づき…」
など、ちょっと難しい言い回しが並びます。
でも読み解くポイントはシンプルで、
・誰が何に基づいて判断したのか?(主語)
・その理由はどこにあるのか?(根拠)
この2つを意識して読めば、冷静に全体が見えてきます。
●まとめ:「拒絶理由」は“改善チャンス”
■ 拒絶理由通知=まだチャンスがある
■ よくある理由は「似てる技術がある」「書き方があいまい」など
■ 読み解くには、「主語と根拠」をつかむこと
通知が来ても、慌てず・落ち込まず。
ここからが「勝負どころ」です。
しっかり対応すれば、特許はまだまだ取れます!
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そんなときは、お気軽にご相談ください。
一緒に“逆転登録”を目指しましょう!
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