【社内プレゼン用】“知財にお金をかける理由”を説明する資料の作り方
2025.07.29
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は「社内で知財の重要性を説明したい!」という方に向けて、
プレゼン資料の作り方のコツを解説します。
特に多いのが、
・開発部門が「特許を取りたい」と言っても経営層が渋い
・知財にコストをかける意味を、現場にどう伝えるか悩む
…というパターン。
■なぜこのテーマ?
知財って“目に見えない資産”なので、
「ほんまにお金かける意味あるん?」って疑問を持たれやすい。
でも、そこをうまく伝えられたら、社内理解も投資判断も一気に変わります。
そのためには、「資料の作り方」にもコツがあるんです。
■ プレゼン資料の3つのポイント
①「守るだけ」じゃなく「稼ぐ」話から入る
特許や商標を“守る仕組み”と説明すると、コストの話になりがち。
まず伝えるべきは、
「知財があると、他社との差別化ができて、売上や単価を守れる」
「逆に、知財がなかったら“真似され放題”になる」
といった“ビジネスの武器”としての側面。
【例】
・「価格競争から抜け出すための知財」
・「他社から攻められないための防衛ライン」
・「ブランド価値=商標で守る資産」
② 数字・図解を入れる(イメージしやすく)
「知財の費用対効果って何?」と言われたときに、
ビジュアルで伝えるのが鉄板です。
【よく使われる図】
・「製品開発費1000万 → 知財出願費用50万 → 防御+差別化で1000万売上UP」
・「商標登録なし → 類似ブランド出現 → 売上ダウン」
・「特許を取ってた → 競合の参入ストップ → 優位を維持」
Excelでシンプルな棒グラフでも十分効果的です。
③ “他社の事例”で納得感を出す
上層部は「で、それって他社もやってるん?」という視点で見てます。
だからこそ、
・業界の競合がどんな特許を取ってるか
・類似ネーミングで商標トラブルになった例
・知財戦略でM&A成功した企業の話
などの【実例】が刺さります。
J-PlatPatやニュース記事、INPITの事例集なども引用しやすいです。
●まとめ
■ 「知財=守る」だけでなく「差別化・売上につながる」と伝える
■ 図解・数値で視覚的に説明する
■ 他社の事例やニュースを混ぜて説得力UP
📌知財に関する社内プレゼン、意外と“伝え方の技術”が問われます。
社内で「知財って必要なん?」と言われたとき、ちゃんと武器にできる資料を持ってるかどうかがカギ。
「プレゼン資料、ちょっと見てほしい」なんて相談もOKです。
お気軽にどうぞ!
ではまた!
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