【生成AIの商標は取れる?】いま注目のネーミング・ロゴの権利化事情
2025.08.05
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、最近よく聞かれるこの質問についてお答えします。
「ChatGPTとか、生成AI関連の名前って商標取れるんですか?」
「“AI◯◯”って名前、商標登録しておいた方がいい?」
生成AIブームの中、プロダクト名・サービス名をどう守るかは、
スタートアップや開発企業にとってとても重要なテーマです。
■ なぜ今、“生成AIの商標”が注目されているのか?
理由はシンプル。
似たようなサービス名が急増しているからです。
「AI〇〇」「Chat〇〇」「○○GPT」「Auto〇〇」など、
SNSやアプリストア、プラットフォーム上には、
本家と紛らわしい名前のツールもたくさん…。
これ、ブランディングの観点ではかなりリスク大です。
■商標登録はできるのか?
結論から言うと、生成AIに関するネーミングやロゴでも、商標登録は可能です。
ただし、注意すべきポイントがあります。
① 「記述的」な名前はNGになりやすい
たとえば──
「AI文章生成ツール」や「自動要約AI」など、
“そのまんま説明”してる名前は、商標として認められにくいです。
なぜかというと、
誰でも使えるようにしておかないと、公平じゃないから。
NG例:AI翻訳
OK例:DeepL(固有名詞・造語)
② 「ChatGPT」など“他社の商標”を含むと危険
「GPTって名前、つけたらアカンの?」と思うかもしれませんが、
“ChatGPT”はOpenAI社の登録商標です。
つまり「◯◯GPT」「GPT AI翻訳」など、
本家の商標に便乗した名前だと、商標登録が認められないだけでなく、
商標権侵害として警告が来る可能性もあります。
③ ロゴやデザインも“権利化”できる
ネーミングだけでなく、
■ロゴ
■ アプリアイコン
■ サービスのUI(ユーザーインターフェース)
も、商標・意匠登録で守れる場合があります。
最近は「見た目」もブランディングの重要な要素なので、
しっかり対策しておくと安心です。
●まとめ:「AIブーム」だからこそ、先手を打つべき
今はまさに、生成AI市場が急拡大しているタイミング。
だからこそ、
・後から同じような名前が出てきた
・せっかくのブランドが真似された
・商標取れずに名称変更…
といった事態は、早めの商標戦略で回避しておきたいところです。
●最後に:ネーミング段階で相談するのがコツ
商標って、「できてから守る」では遅いことも多いです。
理想は、名前を決める段階で一度プロに確認すること。
もし「これ、商標になる?」「似た名前、使われてない?」など
不安があれば、お気軽にご相談ください!
生成AI時代のブランドは、“先に考えた人が守れる”。
その第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
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