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【事例で学ぶ】知財戦略の失敗と成功、分かれ道はどこにあったか?

2025.08.07

こんにちは、弁理士の植田です。

今日は「知財戦略」の話を、
実際によくある成功例・失敗例を交えてご紹介します。

単なる知識ではなく、「どう動くか」が問われるのが知財。
実際の分かれ道を知ることで、皆さんのビジネス判断にも活かしていただければと思います。


■失敗例1|ヒット商品なのに、名前が使えなくなった…

ある雑貨メーカーさん。
オリジナルブランドで可愛いデザインのアイテムを展開し、SNSでバズって売上急上昇!

しかし、商標登録をしていなかったため、
後から第三者に先に登録されてしまい、使えなくなる事態に…。

いざ争っても「先に使ってたのはウチや!」では通らないのが、日本の“先願主義”。

■ 【ポイント】
ヒットする前に「守る」準備を。
商標登録は、“出したもん勝ち”です。


■成功例1|展示会前に出願しておいた発明が、大手との契約に

ある製造業の経営者さん。
日々の現場改善から生まれたアイデアを、展示会でPR予定だったのですが…

当事務所でご相談いただき、展示会前に特許出願
結果、展示会で大手メーカーから声がかかり、技術提携の話へ。

出願が間に合っていなければ、展示会で先に見た人に取られていたかも

■ 【ポイント】
公開前に出願。「見せる前に守る」は、鉄則です。


■失敗例2|知財にノータッチだった結果、出資が白紙に…

あるスタートアップ。
サービスも順調で、VCからの出資も視野に入っていました。

ところが、プロダクト名が商標登録されていないと指摘され、さらに他社が同名で登録済み。
交渉はストップ、ブランディングも見直しに

■【ポイント】
出資・M&Aの場では、知財は「信頼の証明」。
後から慌てるより、初期から整えておく方が楽です。


■ 成功例2|IPランドスケープで競合の“スキマ市場”を発見

別の事例では、特許情報を分析(IPランドスケープ)し、
大手があまり出願していない領域にリソースを集中。

結果、“競合がいない技術×自社の強み”のポジションを確保し、ニッチトップに。

■ 【ポイント】
特許は“守る”だけでなく、“攻める”分析にも使える。


■ 成功と失敗の分かれ道はどこ?

見極める力仕組みで守る力見せる力
■どこが知財になる?
(ネーミング、デザイン、技術…)
■ 出願や契約で守る
(特許・商標・著作権など)
■ 資料や営業で伝える
(差別化、強みの言語化)



この3つのどれかが抜けると、せっかくの強みが守れなかったり、伝わらなかったりします。


●まとめ|「やっておいてよかった」と思える知財戦略を

知財って、成功してから“やっておけばよかった”と思う方が多いんです。
でも逆に言えば、「最初に少し整えておく」だけで防げる失敗もめちゃくちゃ多い。

「まだ早いかな?」
「うちは大企業ちゃうし…」

そんな方こそ、まずは相談してみてください。
知財を“自分ごと”として考えることが、最大のスタートダッシュになります。


ご希望があれば、このテーマでセミナーや社内勉強会の資料化も対応できます。
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