【知財戦略 × 組織設計】中小企業でも“知財チーム”をつくる方法
2025.08.08
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、よくいただくご相談――
「知財ってウチでもチーム作れるんですか?」
「担当者いないし、兼務ばっかりで無理やと思ってました…」
という声にお答えして、中小企業でも実現可能な“知財チームのつくり方”をご紹介します!
■ そもそも「知財チーム」って何をするの?
「知財部」や「R&D部門」がある企業なら、特許や商標を扱うのは当たり前ですが、
中小企業では、その役割が“あいまい”になっていることがよくあります。
でも、少人数でもこの3つの役割をおさえれば、立派な「知財チーム」になります。
■① 担当を“決める”
→ 社長、技術者、事務スタッフ…誰でもOK。
「知財のことは●●さん」と社内で認識される状態が第一歩。
■② 相談先を“つなぐ”
→ 弁理士など外部パートナーとの窓口役を決めるだけでも、動きがスムーズに。
■③ 情報を“共有する”
→ 社内で「これは特許になる?」「ロゴどうする?」と話せる空気をつくる。
日報や定例MTGで1分だけでも“知財ネタ”を出せば十分です。
■知財チームをつくるメリット
1. アイデアの“取りこぼし”が減る
→「それ、特許になるかも」と誰かが気づける体制になるだけで、資産の見逃しを防げます。
2. 開発やデザインの“守り”が強くなる
→「このデザイン、意匠出す?」と判断できる習慣ができれば、競合にマネされても動じません。
3. “属人化”を防げる
→ 社長や1人の担当者に依存せず、チームで知財を管理することで、継続的に取り組めます。
■ 中小企業におすすめ「3人編成チーム」
・経営層(社長) …意思決定と戦略的判断
・技術担当 …特許のタネや仕様の把握
・事務担当 …期限管理や書類対応
この3名がゆるく連携するだけでも効果大です。
事務担当 …期限管理や書類対応
週1回の情報共有、月1回の弁理士とのミーティングなど、“知財の話が出る場”をつくることがポイント。
■ 最初にやるべきことは?
・「知財チェックリスト」を全員で見てみる
・特許・商標・意匠の出願履歴を洗い出す
・商標やドメインの“放置”がないか確認する
など、棚卸し+体制づくりから始めるのがおすすめです。
●まとめ|知財は「チーム戦」で活かせる
知財は専門的なようで、実は「社内で誰かが声を上げる」だけで大きく変わります。
アイデアを守る
名前をブランドに育てる
トラブルを未然に防ぐ
こうした知財の力を経営に活かすには、“組織として扱うこと”が大切です。
「うちでも知財チーム作れるかな?」
「まず何から始めたらいい?」
そんな方は、お気軽にご相談ください!
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