【“社長の勘”を見える化】現場アイデアを知財に変える経営の仕組み
2025.08.12
こんにちは、弁理士の植田です。
長く経営をしていると、
数字やデータに出る前に「これ、売れるな」と感じる瞬間がありますよね。
いわゆる“社長の勘”です。
でも、この勘から生まれたアイデアや改良が、
いつの間にか現場で日常化し、
「特許」「商標」「意匠」にできるチャンスを逃している会社は少なくありません。
今日は、この“勘”を経営資産として残すための仕組みづくりをお話します。
① 勘やひらめきは「言葉」にして残す
「なんとなく良さそう」「これ便利やな」
こうした感覚は、記録しないとすぐに忘れられます。
おすすめは、
・社長や現場が思いついたら写真+メモで残す
・週1回のミーティングで共有
・アイデア用のチャットやノートを運用
まずは“頭の中の資産”を、外に出す習慣を作ることが第一歩です。
② 現場アイデアを“知財視点”で仕分ける
集まったアイデアを、弁理士や知財担当が見て仕分けます。
・特許:新しい技術・構造・方法
・意匠:見た目・デザインの特徴
・商標:名前・ロゴ・パッケージデザイン
この仕分けを定期的に行うと、
「これは守るべき」アイデアが早期に見つかります。
③ 評価→権利化→活用までを経営サイクルに組み込む
知財は“取る”ことがゴールではなく、
ビジネスで活かすことが目的です。
・新商品の発表前に商標を出す
・展示会前に意匠・特許出願を完了
・他社からの引き合いがあればライセンス化も検討
社長の勘 → 現場アイデア → 知財化 → 収益化
この流れを“経営のルーティン”に入れることで、
勘は「偶然の当たり」から「仕組み化された強み」に変わります。
● まとめ
“社長の勘”は経営の大きな武器ですが、
そのままでは属人的で、会社の資産になりません。
・言葉・写真で残す
・知財視点で仕分ける
・経営サイクルに組み込む
この3つを押さえるだけで、
勘は“見える化された資産”になり、競合に真似できない差別化につながります。
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