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【M&A・出資の場で】「知財の棚卸し」が会社の評価を左右する理由

2025.08.18

こんにちは、弁理士の植田です。

最近、中小企業でも M&Aや外部出資を受けて成長を加速させるケース が増えています。
そのときに必ず行われるのが デューデリジェンス(資産やリスクの調査) です。

この場面で軽視されがちなのが、実は 知的財産(知財)の棚卸し です。
しかし、知財の有無や整備状況が、会社の評価額や投資の可否を左右することも少なくありません。


■ なぜ「知財の棚卸し」が重要なのか?

1. 無形資産の価値を数字にできる

特許・商標・意匠・著作権などは、目に見えない資産ですが、
しっかりリスト化して提示すれば 企業価値の裏付け になります。
知財があることで「この会社は競争優位性がある」と評価されやすいのです。

2. リスクを事前に把握できる

「実は商標登録していなかった」
「特許が切れていた」
「共同開発の権利関係が曖昧だった」

こうした知財リスクは、投資家や買収側にとって大きなマイナス要因です。
棚卸しをして整理しておくことで、リスクを軽減できます。

3. 交渉力が高まる

知財をきちんと整理している会社は、M&Aの交渉においても強気で臨めます。
「この特許ポートフォリオがあるから競合は真似できない」
「この商標がブランド価値を担保している」
こう説明できることが、会社の魅力を伝える材料になるのです。


■ 棚卸しで確認すべき知財のポイント

・登録済みの特許・商標・意匠の一覧
・出願中の案件
・共同開発・委託開発での知財の権利関係
・まだ出願していないけれど重要な技術やノウハウ
・更新期限や権利切れのリスク

これらを一覧化することで、投資家や買収側に「透明性が高い会社」
という安心感を与えることができます。


■知財を整えていないとどうなる?

・評価額を下げられる
・ディール(取引)そのものが中止になる
・せっかくの強みが伝わらず、「普通の会社」とみなされる

実際に、「知財の権利関係が不明確だったために買収金額が大幅に減額された」という事例もあります。


● まとめ

M&Aや出資の場面では、財務や売上の数字だけでなく、
知財の整備状況 が会社の未来を映す指標となります。

知財を棚卸しして整理することは、

・企業価値の最大化
・リスクの低減
・交渉力の強化

につながります。

当事務所では、
■ 「知財デューデリジェンス」サポート
■ 事業計画に活かせる知財棚卸し
■ M&A前の知財リスク診断

を行っています。

もし「会社の知財を整理できていない」「投資家にどう説明すればいいかわからない」
と感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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