【クラファン直前に特許で差し止め!?】防ぐための初動3ステップ
2025.08.23
こんにちは、弁理士の植田です。
最近はクラウドファンディングを活用して新商品を発表する企業・個人が増えています。
でも実は――「いざ公開直前に特許権侵害の警告を受けてストップ」 というケースもあるんです。
クラファンは公開日を決めてPRも動き出すので、差し止めになれば 販売機会を丸ごと失うリスク に直結します。
今日は、そのリスクを防ぐために クラファン前にやるべき初動3ステップ をご紹介します。
■ ステップ1:先行技術・特許調査を必ずやる
「こんなアイデアは誰もやってない!」と思っていても、すでに特許が取られている可能性は大いにあります。
◆やること
・J-PlatPatなどで簡単に検索してみる
・専門家に依頼して“類似範囲”まで調査してもらう
◆ ポイント
素人判断で「違うだろう」と思っても、法律上は侵害になるケースが多いです。
早めに調査して、危ない部分は改善・設計変更しておくのが鉄則。
■ ステップ2:自分のアイデアも“特許出願”しておく
攻めの視点も大事です。
もし自分のアイデアが新規性のあるものであれば、特許出願 で権利化をスタートしておきましょう。
◆ メリット
・公開前に出願しておけば、新規性を失わずに済む
・他社が同じアイデアを後から出しても、こちらが先願を主張できる
クラファン公開後に出願すると、自分の発表で新規性を失ってしまうことがあるので要注意です。
■ ステップ3:契約や表示を整えてリスクを下げる
クラファンの特性上、試作品を協力会社に外注したり、デザインを依頼することも多いです。
ここで知財の取り決めを曖昧にしていると、後から「権利は誰のもの?」というトラブルに発展します。
◆ チェックすべき契約内容
・発明・デザインの権利帰属を“自社”にするか
・公開前に秘密保持契約を結んでいるか
・画像や動画素材の著作権の扱いはどうなっているか
公開前に「権利関係をクリアにしておく」ことが、差し止めリスクを最小化します。
●まとめ
クラファン直前に特許で差し止め…は、実際にあり得る話です。
そのリスクを避けるためには、
1.先行特許の調査
2.自分の発明を特許出願
3.契約と権利関係を整理
この 初動3ステップ が欠かせません。
◆ 公開日が迫ると「今から出願できる?」と慌てて相談が来ることも多いですが、正直ギリギリだと打てる手が限られます。
📌 クラファンに挑戦する予定がある方は、ぜひ 公開前の余裕あるタイミングでご相談ください。
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