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【競合に勝つヒント】公開情報からライバルの“知財戦略”を読む方法

2025.08.24

こんにちは、弁理士の植田です。

中小企業やスタートアップからよくいただく相談に、
「競合がどんな特許や商標を持っているか、どう調べたらいいですか?」
というものがあります。

実は、特許や商標は基本的に公開されている情報です。
つまり、正しく読み解けば ライバルの戦略や方向性を“のぞき見”できるんです。

今日はその具体的な方法をお伝えします。


1. 特許情報からわかること

特許は「どんな技術に投資しているか」を映す鏡です。
特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を使えば、誰でも無料で検索できます。

◆ 読み解きポイント

出願数の推移:ある時期から急に増えていれば、その分野に注力している証拠
共同出願先:誰と組んで開発しているのかがわかる
技術分野の広がり:出願範囲が広ければ、将来の事業展開を狙っている可能性あり


® 2. 商標情報からわかること

商標は「どんなブランド戦略を描いているか」の手がかりになります。

例えば、競合が突然たくさんの商標を出願していれば…
● 新サービスや新店舗展開を準備している可能性が高いです。

◆ 読み解きポイント

出願区分:どんな商品・サービスに広げようとしているかが見える
ネーミングの傾向:ブランドの世界観がどこに向かっているかが伝わる
外国出願の有無:海外進出の準備をしているかどうかも判断できる


3. IPランドスケープで“戦略分析”に発展

単に「競合の出願件数を数える」だけではなく、
特許×市場データ を組み合わせる「IPランドスケープ」という手法もあります。

たとえば、
・技術動向と市場シェアを照らし合わせて将来の有望領域を予測
・出願トレンドから「今後参入してくる可能性がある競合」を先読み

これは大企業だけのものと思われがちですが、
最近は中小企業でも取り入れられるツールやサポートが増えてきています。


●まとめ

競合の知財情報は、公開されているからこそ使わないと損です。

・特許情報は「技術投資の方向性」を知るヒント
・商標情報は「ブランド戦略の未来」を知るヒント
・IPランドスケープは「競合と市場の未来予測」に効く

知財は“守るための武器”であると同時に、
競争戦略を立てるための情報源にもなるんです。

📌 当事務所では、競合分析やIPランドスケープを中小企業向けにアレンジして提供しています。


「うちの競合を調べてほしい」というニーズにも対応可能ですので、気軽にご相談ください。

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