【現場でよくある質問】「この工夫、特許になりますか?」に答えます
2025.08.26
こんにちは、弁理士の植田です。
中小企業や現場の方からよくいただく質問のひとつに、
👉「この工夫、特許になりますか?」
というものがあります。
今日は、この“素朴だけど大事な疑問”に答えてみたいと思います。
◆ 特許になるかどうかの3つの基本ポイント
結論から言うと、「工夫=すべて特許になる」わけではありません。
ただし、以下の3つに当てはまると“特許の可能性あり”です。
1.新規性があるか?
世の中にまだ出ていない「新しい工夫」であること。
(既に公開済み、販売済みのものは難しいです)
2.進歩性があるか?
“誰でも思いつく”レベルを超えているかどうか。
ちょっとしたアイデアでも、技術的に一工夫されていれば◎。
3.産業上利用できるか?
実際にビジネスや製造の現場で使えるものかどうか。
◆ よくある“現場の工夫”の例
例えば…
・製造業で「作業効率を上げるために治具を少し改良した」
・建設業で「安全に作業するための工具の工夫」
・サービス業で「顧客対応をスムーズにするシステムの仕組み」
こうした 「当たり前の工夫」こそ、実は特許になる可能性が高い んです。
逆に、単なるデザイン変更や見た目の工夫だけだと「意匠」や「商標」で守る方が適しています。
◆よくある誤解
1.「うちのは小さな工夫だから無理ですよね?」
→ 実は“小さな改善”が特許の種になるケースは多いです。
2.「他の会社も似たようなことやってるけど…」
→ 似ているようで「技術的にどこが違うか」を明確にすればOKな場合も。
3.「出願するのは完成してからでいいですよね?」
→ 完成後だと“新規性”を失ってしまうリスクがあります。試作段階での相談がベストです。
◆ まとめ
「この工夫、特許になりますか?」という質問に対する答えは…
👉 “やってみないとわからないけど、思っている以上にチャンスは多い” です。
現場の知恵や工夫は、その会社ならではの強み。
それを形にして権利化することで、競合との差別化にもつながります。
📌 当事務所では、現場で生まれた工夫や改善を特許につなげるための「無料相談」を行っています。
「こんなんでも大丈夫?」というレベルで構いませんので、ぜひ一度ご相談ください。
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