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【ベンチャー×知財】資金調達を成功に導く“IPピッチ”のつくり方

2025.08.28

こんにちは、弁理士の植田です。

ベンチャー企業にとって、資金調達の場=未来を左右する大勝負
その中で意外と差がつくのが、知財(IP)のアピールです。

投資家は「技術がすごいか?」だけではなく、
「この会社は競合に真似されずに成長できるか?」 を見ています。

今日は、資金調達の場で役立つ “IPピッチ”のつくり方 をお話しします。


1. 「知財=参入障壁」であることを示す

投資家が知りたいのは、
「この会社のアイデアを真似されないのか?」という点。

👉 ここで効くのが、特許・商標・意匠の取得状況です。

・特許 → 技術の独自性・強みを裏付ける
・商標 → ブランドの保護、ネーミングの独占性
・意匠 → デザイン・UIなど、模倣されやすい部分の防御

「この権利があるから、競合は簡単に参入できない」
と明確に言えるかどうかがポイントです。


2. 見せ方は“図解+数字”で

知財の説明は抽象的になりがち。
投資家に刺さるのは、図と数字での見える化です。

例:

・パテントマップ(競合との比較を一目で示す)
・商標の登録状況(どの国で守っているかを一覧で)
・知財を活用した売上予測(「この技術分野でシェア○%」など)

数字とビジュアルがあると、「知財=資産」として伝わりやすくなります。


3. 「攻め」と「守り」の両面を語る

投資家は、「守り」だけでなく「伸びしろ」も見ています。

・守り → 他社を寄せつけない権利
・攻め → ライセンス収入や提携拡大の可能性

👉 たとえば、
「自社だけでなく、他社にライセンスすることで収益化も可能」
と説明できれば、投資家にとっては将来のキャッシュポイントになります。


4. よくある失敗例

「特許を出してます」だけで終わる → 中身が伝わらない
技術の説明ばかり → 投資家には難解すぎる
知財の棚卸しができてない → 何を持ってるか不明確

👉 大事なのは、知財を“投資判断の材料”として翻訳することです。


● まとめ

資金調達の場では、
知財を「専門用語」で語るのではなく、「投資家が理解できる言葉」で語ることが大切です。

・知財は参入障壁であることを明確に
・図と数字でわかりやすく示す
・守りと攻め、両方の可能性を伝える

これができると、知財は「コスト」ではなく「投資を呼び込む資産」に変わります。


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