【申請前に要確認】ビジネスモデル特許が通らない3つの理由
2025.08.29
こんにちは、弁理士の植田です。
「この仕組み、特許になりますか?」
ベンチャーや新規事業の相談で、もっとも多い質問の一つです。
特に最近は “ビジネスモデル特許” という言葉が浸透してきて、
「サービスの仕組みを守りたい!」という声が増えています。
ただし――実は 申請しても通らないパターン が少なくありません。
今回は、よくある“通らない理由”を3つに絞って解説します。
1. 「単なるアイデア」で終わっている
「◯◯をマッチングするサービス」
「アプリで◯◯をシェアする仕組み」
──このように“アイデアの説明”だけで止まっていると、特許は難しいです。
特許は「技術的な手段」で解決していることが必要です。
つまり、システム構成・処理フロー・データの扱い など、
技術としてどう動くのかが示されていないと通りません。
2. 「新規性・進歩性」がない
「既にある仕組みに少しアレンジしただけ」では特許は認められません。
・同じ業界で既に使われている手法
・海外では当たり前のサービス
・書籍やネットで公開されているアイデア
これらは 新規性を欠く と判断されます。
また「誰でも思いつく程度の工夫」と見なされれば、進歩性がない として拒絶されます。
👉 出願前に調査をして、「本当に新しいか?」を確認することが重要です。
3. 「事業の実態と合っていない」
「事業の実態と合っていない」
特許の審査では、机上の空論だけの出願は認められにくいです。
・技術的裏付けがなく、抽象的すぎる説明になっている
・利用者の行動フローだけで、システムとしての技術的手段が書かれていない
・実装可能性が低く、「実際にはできないのでは?」と判断される
こうした場合、「発明として成立していない」と見なされ、登録につながらないこともあります。
特許の審査では、机上の空論だけの出願 は認められにくいです。
● まとめ
ビジネスモデル特許が通らない主な理由は…
1.単なるアイデアで終わっている
2.新規性・進歩性がない
3.事業の実態と合っていない
出願の前に、これらをクリアしているか確認することで、
無駄なコストや時間を減らし、成功率を高めることができます。
📌 当事務所では、
・出願前の簡易調査
・事業と連動した出願方針の設計
・投資家・金融機関に伝わる知財戦略
などもサポートしています。
「うちの仕組みは特許になるのか?」と気になった方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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