【マドプロ超入門】国際商標の費用・期間・指定国の選び方を一気に解説
2025.09.04
こんにちは、弁理士の植田です。
日本国内だけでなく、海外で商品やサービスを展開するときに必須となるのが
「商標の国際登録」 です。
その代表的な制度が「マドプロ(マドリッド協定議定書)」による国際商標登録。
「海外で商標を守りたいけど、国ごとに出願するのは大変そう…」
そんな方にとって、マドプロは効率的で便利な制度です。
今日はその 費用・期間・指定国の選び方 を、わかりやすく一気に解説します。
◆ マドプロとは?
マドプロ(Madrid Protocol)は、世界知的所有権機関(WIPO)が運営する国際商標制度。
日本で出願・登録した商標を基礎に、まとめて複数国に指定できる仕組みです。
ポイント
・日本特許庁にまとめて申請
・WIPOが各国に通知
・各国ごとの審査を経て登録
➡ 各国にバラバラに出願するより、はるかに効率的です。
◆ 費用の目安
国や区分数によって変わりますが、だいたい次のようなイメージです。
・基本手数料(WIPO): 約40,000〜50,000円
・国別手数料: 国ごとに数千円〜数万円(例:米国はやや高め)
・日本特許庁への手数料: 約9,000円
👉 例えば「アメリカ+EU+中国」の3か国に1区分で出願する場合、
合計で 30〜40万円程度 が目安です。
◆ 期間の目安
・日本からWIPOへの手続き:数か月
・各国での審査:12〜18か月(国によってはさらに長い)
👉 出願から 1〜2年程度で結果が出る のが一般的です。
◆ 指定国の選び方
「どの国を選ぶか」は戦略次第です。
以下の観点で絞り込みましょう。
1.すぐに進出する予定がある国
→ ECサイト販売、現地法人設立など。
2.模倣品リスクが高い国
→ 中国や東南アジアは早めの登録が安心。
3.将来的に進出の可能性がある国
→ 一度の出願でまとめて指定しておくと効率的。
◆ まとめ
・マドプロは「まとめて出せる国際商標制度」
・費用は 数十万円規模、期間は 1〜2年 が目安
・指定国は「事業展開」「模倣リスク」「将来性」で決める
📌 当事務所では、
「どの国を指定すべきか」や「費用のシミュレーション」など、事業計画に合わせたアドバイスを行っています。
「とりあえずアメリカだけ?」
「中国も出したほうがいい?」
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