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【費用と回収】中小企業がビジネスモデル特許を取るときのコスト感とリターン

2025.09.09

こんにちは、弁理士の植田です。

最近よくいただくご相談に、
「ビジネスモデル特許って中小企業でも取れるんですか?」
「費用に見合うメリットはあるんでしょうか?」
というものがあります。

今日は、中小企業がビジネスモデル特許を取るときの 費用感とリターン について整理してみます。


💰 ビジネスモデル特許にかかる主な費用

一般的な目安として、出願から権利化までに以下のコストがかかります。

1.出願費用(明細書作成+特許庁手数料)
 ➡ 30〜40万円程度
2.審査請求料
 ➡ 5〜10万円程度(軽減措置の適用後)
3.登録料(年金1〜3年分含)
 ➡ 約10万円〜

合計すると、50〜70万円前後が最初にかかるケースが多いです。
もちろん、発明の複雑さや請求項数によって変動します。


■中小企業にとっての「回収ポイント」

特許に投資した費用は、直接「売上」になるわけではありません。
ですが、次のような形で十分に回収できる可能性があります。

1.競合参入をブロックできる
 ➡ 新しいビジネスモデルを模倣されにくくなり、先行者利益を確保できます。

2.資金調達・M&Aで評価される
 ➡ 投資家や金融機関は「無形資産」として特許を重視します。
 ➡ 「単なるサービス」ではなく「権利付きサービス」として企業価値が高まります。

3.ライセンス収入につながる可能性
 ➡ 他社に使わせてロイヤリティを得るビジネスモデルも考えられます。


■ “費用と回収”をイメージするフレーム

例えば…

費用:出願〜登録までで70万円
リターン
・競合模倣を防ぎ、年間売上1,000万円を守れた
 ・投資家評価が上がり、出資が実現
 ・M&A時に+数千万円の評価

こう考えると、初期投資70万円が「保険」+「成長ドライバー」になることがわかります。


■ 注意点

・ビジネスモデル特許は「アイデア」だけでは通らず、技術的な裏付けが必要です。
・事業と連動していない「取るだけ特許」は、結局回収につながりません。


● まとめ

中小企業にとって、ビジネスモデル特許は「大企業だけのもの」ではありません。
むしろ、参入障壁をつくり、投資家にアピールし、成長のチャンスを守る武器になります。

費用は50〜70万円程度ですが、リターンを考えれば十分に投資価値があります。

📌 当事務所では、
「うちのモデルは特許になる?」
「費用に見合う価値がある?」
といった初期相談からサポートしています。

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