【失敗事例に学ぶ】ビジネスモデル特許が拒絶された本当の理由
2025.09.11
こんにちは、弁理士の植田です。
「ビジネスモデル特許を出したけど拒絶された…」
「せっかく出願したのに、審査で止まってしまった…」
こうした声は少なくありません。
実は、ビジネスモデル特許には“落とし穴”があり、
通常の技術系特許より拒絶率が高い傾向 もあります。
そこで今回は、実際によくある 失敗事例 をもとに、拒絶の本当の理由を解説します。
❌ 失敗事例1:ただのビジネスアイデアだった
「ポイントをためて割引する仕組み」
「ネットで注文して店舗で受け取る」
こうしたアイデア自体は“ビジネスのやり方”に過ぎず、
技術的要素がないと特許にはなりません。
👉 解決策:
アルゴリズムやシステムの処理、通信の仕組みなど、
技術的手段 を具体的に説明する必要があります。
❌ 失敗事例2:既存技術の寄せ集めだった
「既存の決済システム+既存の予約システム」
このように「あるものを組み合わせただけ」では、
新規性・進歩性が認められません。
👉 解決策:
「どのように連携させたか」
「従来の課題をどう解決したか」
差別化ポイントを明確にすること が重要です。
❌ 失敗事例3:実務とのズレが大きい
書類上では立派な仕組みを書いたけれど、実際には実装できない…
審査官は「現実に動く仕組みなのか」を見ます。
机上の空論に近い出願は、拒絶されやすいのです。
👉 解決策:
・実際のプロトタイプや画面設計を盛り込む
・利用者の操作フローを明細書に反映する
事業の実態と整合性がある出願 が、登録につながります。
📌 まとめ
ビジネスモデル特許が拒絶されるのは、
1.アイデア止まりで技術がない
2.既存技術の組み合わせに過ぎない
3.実務と乖離している
この3つが大きな理由です。
逆にいえば、
「技術性」+「差別化」+「実現可能性」 をそろえれば、登録の可能性はぐっと高まります。
📢 当事務所では、実際にあった拒絶理由通知を分析し、
どう改善すれば登録につながるかをアドバイスしています。
「この仕組みは特許になる?」という段階からでもご相談ください。
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