【スタートアップ必見】ビジネスモデル特許が“通らない”3つの理由と対策
2025.09.12
こんにちは、弁理士の植田です。
「うちの新しい仕組み、特許になるんじゃない?」
そう思って出願してみたら…審査であっさり拒絶。
実は、ビジネスモデル特許は“通りにくい領域” です。
でも、理由を知って正しく対策すれば、通す可能性を高められます。
今日は「ビジネスモデル特許が通らない典型的な3つの理由」と、その対策をご紹介します。
1. 単なる「アイデア」とみなされる
・「AとBを組み合わせたら便利」
・「アプリで予約できる仕組み」
といった 抽象的な発想レベル は、特許では認められません。
👉 対策
「どんな技術を使って実現しているか?」を具体的に説明すること。
・サーバー処理の流れ
・データの保存・検索方法
・通信やアルゴリズムの工夫
といった技術的特徴を盛り込むことで、単なるアイデアから“技術発明”に昇華できます。
2. 新規性・進歩性がない
「似たようなサービスがすでに世の中にある」
「一歩進んだ工夫が見えない」
こう判断されるとアウトです。
👉 対策
・出願前に必ず先行技術調査をする
・既存サービスとの違いを「技術的な切り口」で明確にする
(例:単なる“ポイント付与”ではなく“利用履歴を学習して自動付与”の仕組み)
3. 実施例が不十分
「机上の空論」と見なされると登録は難しいです。
・実際のシステム仕様と明細書がかけ離れている
・動作フローが曖昧で実現可能性が疑わしい
👉 対策
・プロトタイプや実装イメージを基に書く
・ユーザーフローやシステム構成図を明細書に反映する
・「どう動くのか」を第三者が理解できる形で残す
● まとめ
ビジネスモデル特許が“通らない”のは、
1.アイデア止まり
2.新規性・進歩性不足
3.実施例不足
この3つが大半です。
逆に言えば、技術的な説明+差別化ポイント+実装イメージを押さえれば、
通る可能性はグッと上がります。
スタートアップにとってビジネスモデル特許は、
投資家への説得材料や競合参入を防ぐ武器になります。
だからこそ、早めに戦略的に準備することが大切です。
📌 当事務所では、
「この仕組み、特許になる?」の初期相談から、
出願・調査・審査対応までサポートしています。
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