【意匠って何?】商品パッケージやUIデザインも守れるって知ってた?
2025.09.19
こんにちは、弁理士の植田です。
「特許や商標は聞いたことあるけど、意匠(いしょう)って何?」
そんな声をよくいただきます。
実はこの意匠権、 商品パッケージやUIデザインを守る強力な武器 なんです。
今日はその基本と活用法をわかりやすく解説します。
◆ 意匠ってそもそも何?
意匠とは、簡単に言えば 「モノの見た目を守る権利」 です。
・商品の形状
・パッケージデザイン
・アプリやWebの画面デザイン(UIデザイン)
といった、“見た目”の部分を保護することができます。
特許が「技術」、商標が「名前・ブランド」を守るのに対し、
意匠は「デザイン=見た目」を守る、
とイメージするとわかりやすいです。
◆ 意匠で守れる具体例
1.商品パッケージ
・飲料ボトルの独特な形
・お菓子の箱デザイン
→ 形や柄まで権利化できるので、模倣防止に有効です。
2.UIデザイン(画面意匠)
・スマホアプリの画面レイアウト
・操作アイコンの配置
→ デジタル時代に増えている注目の分野です。
3.工業製品の形状
・家電の外観デザイン
・文房具や雑貨のユニークな形
→ 「使いやすさ+見た目の工夫」が競争力になります。
◆ 意匠登録のメリット
・デザインの独占権が持てる
→ 真似されたときに差止請求や損害賠償請求が可能。
・ブランド価値が高まる
→ 見た目の印象も「資産」として認められる。
・特許や商標と合わせて使える
→ 「技術は特許」「名前は商標」「見た目は意匠」でトリプル防御!
◆ 意匠登録の注意点
1.公開前に出願を!
→ SNSや展示会でデザインを発表した後だと、新規性が失われる可能性があります。
2.部分意匠の活用
→ 全体でなく「特徴的な部分」だけでも登録可能。
3.維持費用を考える
→ 登録後も年ごとの維持費が必要です。計画的に検討しましょう。
◆ まとめ
意匠は「デザイン=見た目」を守る大事な権利。
商品パッケージやUIデザインを模倣されたら…
ブランドの信頼が一気に崩れることもあります。
👉 見た目も立派なビジネス資産。
特許や商標と合わせて、意匠も戦略的に活用していきましょう。
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!
📌 YouTubeサブチャンネル開設!
「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
▶︎ チャンネルを見る
📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル
事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
▶︎ 公式チャンネルはこちら
📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!
▶︎ Instagramを見る