【よくある誤解】「名前を先に使ってるから大丈夫」は本当?
2025.09.22
こんにちは、弁理士の植田です。
事業を始めるときに、屋号やサービス名を考えて使い始める方は多いと思います。
そのときに出てくる“よくある言葉”がこちら。
「うちはこの名前を先に使ってるから、商標登録しなくても大丈夫ですよね?」
実はこれ、大きな誤解です。
今日は「先に使っている=安心」とは限らない理由を解説します。
■日本は「先願主義」
商標の基本ルールは “出したもん勝ち”。
つまり、日本では「誰が先に使ったか」ではなく
「誰が先に出願したか」で権利が決まる」 仕組みです。
たとえあなたが10年前から使っていても、
他の人が先に出願して登録されてしまえば、
その人が「権利者」になってしまいます。
■こんなトラブルが起きることも
・取引先から「同じ名前の商標が別の会社に登録されている」と指摘される
・ブランドを育てていたのに、突然「使用をやめろ」と警告が届く
・ドメインやSNSのアカウントを奪われてしまう
「先に使っていたのに…」という悔しいケースが実際に起こっています。
■商標登録をしていないと…
先に使っているだけでは「法的な強い権利」にはなりません。
例外的に“周知性”が証明できれば守れる場合もありますが、
広告費を何千万も投じて有名になっていない限り、
立証はとても難しいのが実情です。
■まとめ
・日本は「先願主義」=先に出願した人が勝ち。
・「使ってるから大丈夫」は誤解。
・ブランドを守りたいなら 商標登録が必須。
💡 せっかくの屋号・サービス名、あとから奪われないように。
「もう使ってるから安心」と思った今こそ、商標のチェックをしてみてください。
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