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【保存版】ビジネスモデル特許とは?仕組み・費用・事例を3分で解説

2025.10.02

こんにちは、弁理士の植田です。

最近、スタートアップやSaaS企業からよく相談されるキーワードがこちら

「ビジネスモデル特許って、そもそも何?」
「アイデアを守れるって本当?」
「費用感や事例が知りたいです」

今回は、そんな疑問にお応えするために、
3分でわかるビジネスモデル特許の基本をまとめました。


■ビジネスモデル特許とは?

ビジネスモデル特許とは、

新しいビジネスの仕組みや手法に技術的な工夫
が加わったものを保護する特許

のことです。

「アイデアだけでは特許にならない」とよく言われますが、
そのアイデアを“技術的な手段”で実現していれば
特許として認められる可能性があります。

たとえば、

・独自の決済フロー
・ユーザーの行動を元に動くレコメンドアルゴリズム
・在庫や配送の自動最適化システム
・マッチングのルールや評価の仕組み

など、“仕組み”や“流れ”の部分が特許になる余地があります。


■ビジネスモデル特許が向いている業種

・フィンテック(決済・融資・送金)
・SaaS(顧客管理・業務支援)
・EC/D2C(サブスク・仕組み販売)
・シェアリング/マッチング系
・教育・ヘルスケアの仕組み化 など

特に「非モノ系」の事業者にとって、仕組みこそが競争力の源泉
だからこそ、それを真似されない形で守る必要があります。


■ ビジネスモデル特許にかかる費用は?

ざっくり以下のようなイメージです。

区分費用感(目安)
出願準備・書類作成約25〜40万円(税別)
特許庁への出願料14,000円(2024年時点)
審査請求料約150,000円
登録後の維持費用年1〜数万円〜(段階的)

⚠️ ポイントは「出願前の構想整理とドラフト」。
単に「こんな仕組みです」だけではなく、
「どこが技術的で、どう差別化されているのか」をしっかり整理して出願します。


■ ビジネスモデル特許の事例(実際にある例)

① 決済サービス(フィンテック系)

QRコードを使った店舗決済で、店舗・ユーザー・決済代行業者の情報連携フローに特許取得。

② サブスクリプション型EC

定期購入をしやすくするための“購入タイミング自動調整”の仕組みに特許が付いている。


③ BtoB業務改善ツール

工場のデータをクラウドで自動分析して作業員の動線を最適化するロジックに特許。


■「ビジネスモデル特許=アイデア特許」ではない?

よく誤解されますが、単なるビジネスアイデアだけでは特許にはなりません。

しかし、

・技術的な構成
・システムの流れ
・処理の仕組み
・入出力の関連性

などが明確であれば、“アイデアを技術として表現する”
ことは可能です。

つまり、「できるかどうか」は設計と書き方次第なのです。


■どうすれば取れる?【成功率を上げる3つのポイント】

1.“手段”に落とし込む(画面構成・システム構成・流れ)
2.技術的な特徴を盛り込む(処理内容・データ連携)
3.課題と効果を明確にする(なぜ便利?何が違う?)


    ●まとめ|仕組みが武器になるなら、特許を考えよう

    「ウチはモノを作ってないから特許は無理」と思っていませんか?

    むしろ今は、ソフト・サービス・UXの“構造”が特許の主戦場になってきています。

    ■ 競合が真似しにくい「仕組み」を持っている
    ■ その仕組みがビジネスの強みになっている
    ■ 投資家や取引先に“知財で信頼性を見せたい”

    …そんな企業・個人こそ、ビジネスモデル特許という選択肢を検討してみてください。


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