TOPICSお知らせ&ブログ

  • TOP
  • TOPICS
  • 教室・スクール運営者は要注意!屋号・講座名=商標トラブルの温床

教室・スクール運営者は要注意!屋号・講座名=商標トラブルの温床

2025.10.08

こんにちは、弁理士の植田です。

商標権の対象は、屋号(事業名)だけではありません。
近年では、「○○メソッド」「△△式トレーニング」といった講座名・カリキュラム名
が商標として登録されている例が多数あります。

つまり、あなたが使っている「コース名」や「メソッド名」も、
他者が先に商標登録していた場合、注意が必要なのです。

しかも、商標は「登録した人が勝ち」の先願主義の制度。
後からいくら「自分の方が先に使っていた」と主張しても、基本的には通りません。

商標登録していないことで起こりうること

・顧客が混乱し、別のスクールに流れる
・看板、印刷物、Webサイトの全面リニューアル
・SNSアカウントやURLの変更・再構築
・すでに売った教材の回収や販売停止

こうしたトラブルを防ぐには、
「使っている名前が、他人の商標権を侵害していないか?」を調べておくことが第一歩です。


■今すぐできる3つの商標リスク対策

1.J-PlatPat(ジェイプラットパット)で商標検索してみる
→ 無料で、誰でも調べられる便利なツールです。
類似する名前や登録済みの講座名がないか、チェックしましょう。

2.ネーミングの“独自性”を意識する
→ 「〇〇教室」「英会話スクール〇〇」など、
汎用的な言葉だけでは差別化も保護も難しいため、ユニークな名称設計が重要です。

3.事業の中核ネーミングは早めに商標出願を検討
→ 信用が蓄積する前に登録することで、
後発からの“横取り出願”や模倣リスクを防げます。


    ■商標は「大きくなってから」では遅い

    事業が軌道に乗って、集客が安定してきたときこそ、商標トラブルのリスクが急上昇します。
    なぜなら、“売れた名前”ほど狙われやすいから。

    だからこそ、教室や講座の「名前」を使い始めたタイミングで、
    知財のプロに一度相談しておくのがベストです。


    🔖まとめ

    ・教室・スクール業界でも商標トラブルは身近な問題
    ・屋号や講座名も“権利化”されている可能性がある
    ・無料検索と早めの出願で、大きな損失を防げる


    「うちは個人教室だから大丈夫」と思っていた方こそ、一度見直してみてください。

    商標は“信用の看板”を守る盾にもなります。
    未来の安心のために、今できる対策を。

    📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!


    📌 YouTubeサブチャンネル開設!
    「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
    ▶︎ チャンネルを見る


    📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル
    事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
    ▶︎ 公式チャンネルはこちら


    📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!
    ▶︎ Instagramを見る

    一覧へ戻る