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【ロゴ刷新前に必ずやるべき】商標調査のチェックポイント10

2025.10.09

こんにちは、弁理士の植田です。

「そろそろロゴをリニューアルしようか」
そんなときに見落とされがちなのが 商標の調査と確認です。

せっかく新しく作ったロゴやデザインが、あとから
「他社の商標に似ている」と言われてしまうと、
差し止め、使用中止、最悪は損害賠償…なんてことにもなりかねません。

この記事では、ロゴを刷新する前に絶対に確認しておきたい
商標のチェックポイント10個を解説します。


1. 使用予定の文字部分が商標登録されていないか?

ロゴの中に入るブランド名や商品名などの「文字」は、
まず真っ先に確認すべきポイントです。

似た名前がすでに同じ分野(区分)で登録されていないか、
J-PlatPatなどの無料ツールでも調べられます。


2. デザイン化されたロゴが他社と似ていないか?

文字そのものは違っても、フォントや構図、色使いなどが
類似していると判断されるケースもあります。

特にシンボルマーク系のロゴでは「抽象的な形状のかぶり」
に注意が必要です。


3. 海外での使用予定はあるか?

国内では問題なくても、海外展開を見据えているなら
国際的な調査も必須です。

特にアジア圏・欧米圏は、ブランドの被りに対して
厳しい目を持つ国もあります。


4. 商標区分が合っているか?

「商標は早い者勝ち」ですが、それは同じような
サービス・商品分野(区分)で使う場合に限ります。

たとえば飲食店の名前と、家電製品のブランドが
被っていても問題にならない場合もあります。


5. 図形商標としての登録が必要か?

ロゴは文字商標とは別に「図形商標」として
登録することができます。

見た目に特徴があるロゴであれば、
図形単体での保護も視野に入れましょう。


6. 使用開始予定と商標出願時期を整理したか?

商標は「使い始めてから」出願するのがベストとは限りません。

場合によっては“使う前に出願”しないと
他社に先を越されるリスクもあります。


7. ロゴに使われているフォントの権利は大丈夫か?

商標とは少し違いますが、市販フォントや
無料フォントの商用利用条件にも注意が必要です。

ロゴに組み込む場合は、フォントの使用許諾
を確認しておきましょう。


8. デザイナーとの契約内容を確認したか?

ロゴを外注する際は、著作権と商標の権利帰属
を明記した契約が重要です。

「商標出願していいですか?」と
後から確認しないといけないケースも少なくありません。


9. 旧ロゴとの識別性を確認したか?

リブランディングとはいえ、新ロゴが旧ロゴと
あまりに似ていると“識別性”に欠けると判断され、
商標登録が通らないこともあります。

デザインの刷新は大胆にすることもポイントです。


10. 商標登録の“使用意思”があるか?

商標登録には、実際に使用する意思があることが前提です。

ブランディングだけで使う予定がなかったり、
先取り目的だけだったりすると、無効理由となるリスクも。


まとめ:ロゴを変える前に「守れるか?」の確認を

ロゴ刷新は、ブランディングにおいて非常に重要な転換点です。

だからこそ、「かっこいい」「オシャレ」だけでなく、
“安全に使えるかどうか”を事前に確認することが命綱になります。


商標調査は、法務や弁理士に任せるのも一つの手。
数万円の調査で、将来数百万円のトラブルを防げるなら、コスパは悪くありません。

「せっかくの新しいスタート、安心して使えるロゴで踏み出しませんか?」


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