【名前を守る】ブランド・屋号・ロゴ…中小企業が“今すぐ商標出願”すべき理由
2025.10.17
こんにちは、弁理士の植田です。
「まだうちみたいな小さな会社には、商標なんて早いですよね?」
「知財って、特許とかでしょ?」
こんなふうに思っている中小企業の経営者の方、実はとても多いです。
でも――ビジネスの“名前”にこそ、いち早く商標出願すべき理由があるんです。
しかも、出遅れると取り返しのつかないリスクになる可能性も…。
この記事では、中小企業や個人事業主が“今すぐ商標出願した方がいい理由”を、
実例や対策とあわせてわかりやすく解説します。
■なぜ「名前」を守る必要があるのか?
ビジネスを始めるとき、多くの人が一番悩むのが「名前」です。
・事業名(屋号)
・ブランド名
・商品・サービス名
・ロゴやマーク
これらは、あなたの事業の“顔”であり、
お客様の記憶に残る入口です。
でも、この“名前”は、法的には使っただけでは守られません。
商標登録をしない限り、誰かに先に取られたり、
あとから「使うな」と言われるリスクすらあります。
■よくある商標トラブルの例
たとえば、こんな事例があります。
・ロゴや屋号を気に入って使っていたら、ある日「その名前はうちの登録商標です」と警告書が届いた
・ECサイトやSNSのアカウントを開設して運用していたのに、商標権者から使用差し止めを受けて閉鎖に追い込まれた
・出資やM&Aの話が進んでいたが、「商標を持っていないならリスクが高い」と取引中止にされた
どれも、「ちゃんと商標出願していれば防げた」ケースです。
■商標出願は「攻め」の戦略でもある
商標は「防御」だけの手段ではありません。
他社との差別化を明確にする“ブランディングの武器”でもあります。
たとえば、
・サービスに「®」や「TM」マークを付けることで、信頼性や安心感を演出できる
・顧客や取引先に「ちゃんと守られているブランド」だと伝わり、評価や信頼が上がる
・模倣業者の出現を抑止できる
つまり、商標出願は「先手の経営判断」。
ブランドを育てたいなら、まずは守ることから始めるのが鉄則です。
■特に注意!こんな事業者は今すぐチェック
次のような方は、特に早めに商標の確認・出願をおすすめします。
・SNSやECサイトで屋号・ブランド名を前面に出している
・フランチャイズ展開や代理店販売を考えている
・競合が増えてきて、自社の名前やロゴの模倣が心配
・出資や補助金申請で「知的財産」の記載が求められている
実際、商標を持っていないことで、補助金審査や信用調査にマイナス評価がつくことも珍しくありません。
■商標出願=難しそう?いえ、今は「はじめやすい時代」です
「でも、出願って専門用語ばっかりで難しそう…」
「費用もかかるし、うちにはまだ…」
そんな方もご安心ください。
最近では中小企業向けの出願支援や、
補助金制度を活用することで、負担を抑えて商標を取得する方法も増えています。
さらに、弁理士に依頼すれば、
・他社に似た名前がないか調査
・出願書類の作成と申請
・拒絶理由が出た場合の対応まで
をワンストップで任せられるので、手間と時間を節約できます。
■おわりに|「いつか」ではなく「いま」出願することの価値
名前やロゴは、一度認知され始めると、そう簡単には変えられません。
つまり、育てば育つほど、“守らないリスク”が高くなるのです。
・小さく始めたブランドが、後で使えなくなった
・商標登録されていなかったせいで、信頼性を失った
・屋号を変えざるを得なくなり、販促物やWebサイトを総とっかえする羽目に…
そんな残念な事態を防ぐためにも、
「名前を守る」ことを、今すぐ始めてください。
あなたの事業に込めた思い、ブランドに込めた想いを、
商標という“見えない保険”で、未来へつなげましょう。
📩 ご相談はお気軽に
ミライエ国際特許事務所では、中小企業・スタートアップ向けに
「今すぐやるべき商標出願」のサポートを行っています。
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