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【商標登録の費用感】中小企業が抑えておきたいコストと回収の目安

2025.10.23

こんにちは、弁理士の植田です。

「商標登録って、実際いくらかかるの?」
これは中小企業の経営者・個人事業主の方からよく聞かれる質問です。

ロゴや商品名を守るために必要な“商標登録”ですが、
費用のイメージが曖昧なまま見送ってしまうケースも少なくありません。

この記事では、中小企業にとって重要な“商標登録の費用感”と、
そこから得られるリターン=「費用回収の目安」について、わかりやすくお伝えします。



■商標登録にかかる主な費用

商標登録にかかるコストは、以下の3ステップに
分けて考えると整理しやすくなります。

① 調査費用(事前確認)

まず「その名前、使えるのか?」をチェックするために、
商標調査を行います。

自社で無料ツール(J-PlatPatなど)を使うこともできますが、
類似商標の判断には専門知識が必要な場面も多く、
専門家に依頼する場合の相場は1万〜3万円程度です。

② 出願時の費用

商標を出願する際には、特許庁に支払う手数料と、専門家への手数料(依頼した場合)があります。
・特許庁の出願料は、1区分 12,000円(電子出願の場合)
・弁理士への依頼費用は、1区分あたり4万〜7万円前後が相場です。


ここで「区分」って何?と思われた方へ──
商標は「どんな商品やサービスに使うか」で分類(区分)が分かれます。
たとえば「飲食店」と「洋服販売」は別区分。
1つの商標で複数区分を出願する場合、費用はそのぶん増えます。

③ 登録時の費用(審査通過後)

審査を通過して「登録します」となったら、登録料(商標権を得るための費用)を納めます。
・特許庁の登録料(5年分):1区分あたり 17,200円
・10年分まとめて払う場合:1区分あたり 32,900円


■トータル費用の目安

1区分で弁理士に依頼する場合、
出願から登録までにかかる費用の目安は…

👉 約10万円〜13万円前後

これが、ロゴやサービス名を10年間守るための「保険料」
と考えると、決して高すぎる金額ではないのではないでしょうか。


登録する価値はある?費用回収の目安とは

商標登録を「コスト」として見ると、どうしても負担に感じるかもしれません。
でも実は、商標は“価値を生む”資産としての側面があります。

■他社からの模倣を防げる

商標を登録することで、似た名前・ロゴを使われたときに正式に警告できる権利が得られます。
もし無登録のまま似た名前で出店されても、
対抗できないケースが多く、結果的にブランドの信用や売上を失うことも…。

■ブランドの信用が上がる

登録商標を持つことで、お客様や取引先からの信頼度がアップします。
特に、BtoBやOEMなどでは「商標登録されていること」
が取引条件になるケースも。

■出資・M&A・融資での評価に効く

知的財産は、“見えない資産”として会社の評価に直結します。
IPO準備中や、資金調達フェーズでは、
商標の保有状況が確認されることも少なくありません。


■結局いつ出すべき?商標出願のタイミング

・ロゴをリニューアルするとき
・新サービス名をリリースするとき
・SNS・HP・名刺などで名前やロゴを使い始めるとき

このような「使い始める直前」がベストタイミングです。
あとから変更する手間・コストを考えると、
“先に出しておく”のが一番安全です。


■まとめ:商標登録は「守り」と「攻め」の両方に効く投資

商標登録は、単なるリスク対策ではありません。
ブランド価値を守り、将来の選択肢を広げる“投資”です。

中小企業こそ、限られた資源をどう守るか・どう活かすかが大事。
名前やロゴという“無形資産”を、
しっかり手元に残すためにも、早めの出願を検討してみてください。


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ネーミング案の段階でもご相談いただければ、
費用を抑えながら最適な方法をご提案します。

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