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【要確認】自作のロゴが“登録NG”になる3つの理由とは?

2025.10.26

こんにちは、弁理士の植田です。

「自分でデザインしたロゴだから、もちろん登録できるでしょ?」

実は、この思い込みが商標登録における落とし穴になることがあります。

せっかく時間をかけて考えたロゴが、
「登録できません」と拒絶されるケースは少なくありません。

この記事では、自作のロゴでも“商標登録NG”になる代表的な3つの理由と、
その回避策について解説します。


■理由①|すでに似たロゴ・名前が登録されている

商標登録で最も多い“NG理由”がこれです。

どれだけオリジナルのつもりでも、すでに誰かが似た
ロゴや名称を登録していればアウト

たとえば、文字のフォントやレイアウトを少し変えただけでは、
「類似」と判断されることがあります。

特に注意すべきなのは、次のようなケース

・同じ業種・同じ商品カテゴリで似た名前がある
・ロゴ内の文字が他社と似ている
・配色や雰囲気が近く、混同されやすい

商標審査では「一般の人が見て、間違えるか?」
という観点で判断されます。

ロゴが自作かどうかではなく、“他と似ていないか”がすべてなのです。


■理由②|“意味が説明的すぎる”ロゴになっている

たとえば「おいしいパン屋」のように、商品の特徴を
そのまま言っているだけの名称やロゴは、
商標として認められにくい傾向があります。

ロゴデザインに含まれる文字やマークが、
次のような要素を強く含む場合は要注意です

・商品やサービスの特徴を直接表す(例:「天然」「無添加」など)
・一般的・ありふれた言葉ばかりで構成されている
・他業者も自由に使いたい表現になっている

商標は「独占権」です。
そのため、「誰でも使いたいような言葉」は
登録NGになりやすいのです。


■理由③|“図形”部分だけで識別性がない

たとえば、丸や星、ハートなどの単純な図形だけで構成されたロゴ
または、意味を連想しにくい抽象的なマークも、
単体では識別力が弱いと判断されることがあります。

このようなケースでは、次のような対策が有効です

・ロゴに文字やブランド名を加える
・図形と文字をセットにして出願する
・図形の意味や背景を説明できるようにしておく

“見た目のおしゃれさ”と“登録できる強さ”は、
必ずしも一致しません。
商標としての“識別力”があるかどうかがカギになります。


■登録NGを避けるために、まずは「調査」と「相談」を

商標登録の失敗は、費用だけでなく時間も失うリスクがあります。
特にロゴは、会社やブランドの顔となる大切な要素。
後から変更するのは想像以上に大変です。

そのため、以下のステップを踏むのがおすすめです

1.ロゴに使っている名前が他社と被っていないか調査する
2.図形の構成が単純すぎないか、識別力があるかを確認する
3.専門家に“登録可能性”の診断をしてもらう

    弁理士などの専門家に見てもらえば、「このまま出願してOKか?」が数日でわかります。


    ■まとめ|“デザインOK”と“商標OK”は違う!

    あなたが心を込めて作ったロゴも、登録NGになってしまえば
    法的には守れないデザインになってしまいます。

    とくにブランドの立ち上げ期やリブランディング時には、
    商標の視点での確認が欠かせません。

    ■ ロゴは「デザインとして良いか」だけでなく、
    「登録できるか」も確認を!

    「うちのロゴ、これで登録できるかな?」という段階でも全然OK。
    商標登録の無料チェックからでも始めてみてください。


    ブランドは、守ってこそ育つものです。
    後悔する前に、しっかりとロゴを
    “登録できるカタチ”に整えておきましょう。

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