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合宿で感じた「出会い」と「学び」:edge2025 ソーシャルビジネスプランコンペメンター参加レポート

2025.10.26

こんにちは、弁理士の植田です。

〜2016年から9年め、社会課題に挑む若者たちから学んだこと〜

昨日は、社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペ「edge 2025」
の合宿に参加してきました。



僕がこのコンペに初めてメンターとして参加したのは2016年。
そこから毎年、参加者の皆さんの真剣な姿と、
社会課題を前に「何かを変えたい」という
熱に触れ続けてきました。
今年で9年目です。


■合宿の流れと僕の役割

今回のスケジュールは次の通りです

・8月31日(日)エントリー締め切り
・9月1日(月)第1回書類選考
・9月13日(土)第2次審査(対面プレゼンテーション)
・10月25日(土)〜26日(日)集団メンタリング(合宿形式)
・12月13日(土)第3次審査(セミファイナル)
・2月7日(土)最終発表(ファイナル)
Edge 公式サイト


僕はその中でも「集団メンタリング(合宿)」の一日を担当し、
朝から深夜にかけてプレイヤーの皆さんと対話・議論・フィードバックを行いました。

もちろん、仕事の予定も重なっていたため全日参加はできませんでしたが、
それでも「この瞬間に立ち会う」価値は十分に感じました。


■若者の問いと、新しい視点

今年もまた、参加者の皆さんが提出してきたビジネスプランには、
多種多様な社会課題が描かれていました。

地域過疎化、教育問題、災害問題、事業承継問題などなど…
その幅広さに、改めて「世界はまだまだ挑むべきテーマ
であふれている」と感じます。

その中で、僕が特に印象に残ったのは
「自分では当たり前だと思っていた生き方や環境」が、
誰かにとっては“特別”であるという気付きです。

9年間メンターをしていても、毎年そう感じます。
僕自身が大阪で育った環境や家族の支えを思い返しながら、
若者の発想に対して感謝の気持ちが湧きました。


■メンターとして学び直す「問いかけ」

プレイヤーの皆さんに向き合う中で、
僕自身も改めて問いかけました。

・このプランの“社会的意義”は何か?
・なぜ今、そのテーマを選んだのか?
・ビジネスとして持続可能にするためには何が必要か?
・発明・仕組み・ブランドで差別化できているか?(知財の視点からも)

こういった問いを投げることで、単に「良いプラン」から
「強いビジネス」へと変わるプロセスに立ち会います。

若者ならではの柔軟な発想を、“現場で使えるかたち”
に整えるのが、メンターとしての役割だと改めて思いました。


■これから向かう未来と、僕自身の課題

この合宿を通じて感じたのは、支援側も「教える」だけでなく
「学び続ける存在」であるべきだということ。

知財・ブランド・技術といった視点で、若者のプランを
支えるために、僕自身もアンテナを高くしていきたいと感じました。

参加者の皆さんとの交流はまだ続きます。次はセミファイナル、
その次はファイナル。今後も担当のプレイヤーさんを
応援しながら、自分自身も進化していきたいと思います。


■まとめ:関わるほど、“支える側”も成長する

・若者の思いや課題は、僕たち支援者にも新しい視点をくれます。
・長年の継続は、自分自身の原点を振り返る機会にもなります。
・そして、知財の専門家としても「自分の知識は常にアップデートすべきだ」という実感を新たにしました。

来年もこのメンターとしての役割を、
さらに充実させていきます。

そして何より、参加者の皆さんの“飛び出す瞬間”を
楽しみにしています。

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