【見逃し厳禁】“地域名+業種名”の商標登録でトラブル続出中!
2025.11.01
── 「大阪ラーメン」「京都美容室」は商標として守れるのか?
こんにちは、弁理士の植田です。
「地元の名前+業種名」で作った店名やブランド名、
実は商標登録できない可能性が高いって、ご存じでしたか?
たとえば…
・大阪ラーメン
・京都美容室
・渋谷カフェ
これらの名前は一見わかりやすく、地元密着で親しみやすいのですが、
「商標としては弱い」どころか、「登録不可」の判断を受けることがよくあります。
今回は、実際にトラブルが起きやすい「地域名+業種名」商標の落とし穴と、
トラブルを防ぐための工夫について解説します。
1. なぜ「地域名+業種名」は商標登録できないの?
商標登録には、「他人と区別できる独自性(識別力)」が必要です。
ところが、
「大阪のラーメン店だから『大阪ラーメン』」
「京都の美容室だから『京都美容室』」
というネーミングは、商品やサービスの“説明”にすぎないと判断され、
識別力がない(=誰のものか特定できない)として、商標登録が認められないのです。
2. 実際に起きた商標トラブル
たとえば、「地域名〇〇寿司」といった名前で長年営業していた飲食店が、
別の事業者に「地域名〇〇寿司」で商標を出願されてしまい、商標登録されてしまった例もあります。
結果として…
・本家であるにもかかわらず、その名前を使えなくなるリスクが発生
・「知らなかった」では済まず、店舗名の変更や訴訟に発展する可能性も
3. なぜこんなトラブルが増えている?
主な理由は3つです。
・ 立ち上げ時に「商標登録」まで意識が回っていない
・ 安易なネーミング(地域名+業種名)が多く、被りやすい
・ 「早い者勝ち(先願主義)」なので、後出しで取られるケースがある
そして、クラウドファンディングやSNSで注目されると、
「その名前いいな」と感じた他者が、
商標を先に出してしまうことも…。
4. どうすればいい?── 対策3つ
① オリジナル要素を加える
「地域名+業種名」だけでなく、
造語や記号・キャッチコピーなどを加えることで、
識別力を補強することができます。
例:
・「大阪ラーメン」 → 登録難しい
・「大阪ラーメン 月光堂」 → 識別力あり、登録の可能性高い
② 商標チェックを出願前に行う
J-PlatPat(無料の商標検索ツール)や、専門家に相談することで、
既に同じ名前が取られていないか、登録の可否を事前に確認できます。
③ 立ち上げ時点で商標出願を
サービス開始直後やロゴ制作の段階で、商標出願まで一緒に進めるのが理想です。
時間が経ってからでは、すでに他者に出願されている可能性もあります。
■まとめ|“使ってるから大丈夫”では守れません
「地域名+業種名」は覚えやすく、地元の人にも
受け入れられやすい名前ですが、商標登録には不向きであり、
トラブルになりやすい落とし穴でもあります。
事業を長く続けるなら、
「名前を守る仕組み」を作っておくことが、
あなたのブランドを未来につなげる大きな一歩になります。
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