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【資産になる】“ネーミング”が事業を守る時代へ|中小企業の商標活用術

2025.11.09

こんにちは、弁理士の植田です。

商品やサービスが注目されるきっかけとして、ネーミングの力は侮れません。

覚えやすく、印象に残り、SNSで拡散される名前。
時には、ネーミングそのものが「ブランドの象徴」となり、
お客さまの記憶に刻まれ、ファンが生まれ、事業の成長を後押しします。

しかし、その大切な名前を「商標登録していなかった」がゆえに、
突然使えなくなったり、他社に奪われたり――
そんな事例が、いま現実に数多く起きています。

今回は、中小企業や個人事業主にこそ知ってほしい、
「ネーミングを“守る・育てる”商標活用術」をご紹介します。


■なぜ、ネーミングが“資産”になるのか?

昔は、商品力や価格が勝負の世界でした。
しかし今は、コモディティ化が進み、どの業界も“差別化”が課題。

そこで力を発揮するのが、ネーミング=ブランドの印象です。

たとえば、同じような製品でも、

・「この名前だから買う」
・「この名前を人に勧めたい」
・「この名前がSNSでバズってる」

という“名前の力”によって、選ばれ方が変わってきます。

つまり、ネーミングは単なる「呼び名」ではなく、
あなたの事業の“価値”そのものを背負う存在なのです。


■登録しないとどうなる? ありがちな3つの落とし穴

1.他社に先に商標を取られる
せっかく育てたネーミングも、商標を先に他人に取られていたら…
最悪の場合、使用の中止や変更を求められます。

2.模倣されても文句が言えない
似た名前で便乗商法をされても、「うちの登録じゃないでしょ」と開き直られる。

3.販路拡大時に使えないケースも
ECモールや商標審査がある取引先では、登録がないと出品・提携できないことも。

“ネーミングが足かせ”になってしまう前に、
登録で守る仕組みを整えることが大切です。


■商標登録は“守る”だけでなく“育てる”武器

商標は、使うほどに意味を持ち、強くなっていきます。

たとえば、

・商品パッケージに「®️」を入れる
・サイトや名刺に「商標登録済」と記載する
・登録内容を販促資料に盛り込む

といった工夫をすることで、「信頼感」や「模倣できない強み」につながります。

また、商標を持っていることで、

・投資家や取引先からの信用が高まる
・補助金や融資の加点対象になることもある
・ブランド売却やライセンス収益の道も開ける

など、“資産”としての活用にもつながります。


■中小企業・個人事業主こそ、ネーミングを守ろう

「うちはまだ小さな会社だから」
「商標登録なんて大企業の話でしょ?」

――そう思っている方こそ、早いうちに商標を取る価値があるのです。

なぜなら、

・小さな企業ほど、ブランドにかけた時間と想いが大きい
・規模が小さいうちなら、変更リスクも未然に防げる
・成長してからの被害リスクは、想像以上に大きい

「早めに押さえておく」ことが、将来の損失を防ぎ、
ブランドを武器に変える第一歩になります。


■最後に|“名前を守る”ことが、事業を守ることになる

アイデアや技術と同じように、
ネーミングもまた、あなたの会社が生み出した“無形の財産”です。

それを放置するか、権利化して守るか。
どちらを選ぶかで、未来の選択肢が大きく変わります。

「いい名前が浮かんだ」
「商品が売れ始めた」
「ブランドを育てていきたい」

そんなときこそ、商標登録のタイミングです。
事業の“看板”を、きちんと守っていきましょう。


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