【APAA2025 レポート②】“世界中の弁理士と繋がる”知財カンファレンスのリアル体験
2025.11.12
こんにちは、弁理士の植田です。
先のブログに引き続き、マレーシア・クアラルンプールで開催されたAPAA(アジア弁理士協会)年次総会 2025 の現地レポート第2弾をお届けします。
■ 11月7日 朝、クアラルンプール到着
私は早朝便でクアラルンプール国際空港に到着し、
すぐに会場へ向かい、登録手続きを済ませました。
登録証はネームカードホルダーに収められており、Gala Dinner や各種イベントの出入り管理もこれで行います。
🎫 写真①:登録証と会場のバナー
■ Round Table に参加!
この日は、2つのラウンドテーブルミーティングに参加しました。
● Round Table 1:Artificial Intelligence(AIと知財)
AI発明者問題や、生成AIのアウトプットに
対する権利の所在など、各国のアプローチを比較。
日本では特許庁もガイドラインも整備されつつありますが、
アジアでは国によってまだ対応が分かれています。
● Round Table 3:Non-Traditional Marks(非伝統的商標)
音、動き、ホログラムなど、通常の「文字・図形商標」以外の出願事例と審査状況について共有。
欧米では進んでいる領域ですが、アジアではまだ制度整備の途中という印象でした。


📸 写真②・③:ミーティングルームと表示モニター
■ ネットワーキングは最大の価値
APAAの大きな魅力は、ネットワーキング。
会期中は毎晩のようにレセプションが用意されており、
初日夜には初参加者向けのウェルカムレセプションが開催されました。
私自身も、韓国・台湾・中国・インド・シンガポール・パキスタン・英国・米国の弁理士の方々と名刺交換し、情報交換をする機会を得ました。
■ Cultural Celebration Night
特に印象的だったのが、「Cultural Night」と呼ばれるイベント。
各国の民族衣装をまとったパフォーマーや展示ブースが並び、まるで万博のような雰囲気。
異文化交流を通じて、より深い信頼関係を築ける素晴らしい場でした。

📸 写真④:カラフルな民族衣装と記念撮影
■ 台湾の提携弁理士と面会も
翌日には、当事務所と提携している台湾の特許事務所の先生とも現地でお会いし、
最近の審査傾向や実務上の注意点、日台間での業務連携のさらなる強化について、
じっくり意見交換を行うことができました。

■ 最後に:国際交流は“知財の未来を拓く”第一歩
国や文化が異なっても、「知的財産で事業を支える」という軸は世界共通です。
特に、中小企業やスタートアップの海外展開支援においては、
こうした国際ネットワークが“安心して出願できる基盤”になります。
APAAへの参加は、まさに「知財の世界地図を広げる」ような経験でした。
来年以降も、こうした機会を活かして、日本企業の海外展開を支えるサポートを続けていきます!
✈️ 出願だけでなく、“人と人”で繋がる国際知財の力。
次回の参加も、今から楽しみです。
💡 ご質問・講演依頼・ご相談は、お気軽にお問い合わせください。
引き続き、現地レポートや実務に活きるトピックもお届けしてまいります!
