【価格競争から抜け出す】“ブランド力”を商標で可視化する方法
2025.11.16
こんにちは、弁理士の植田です。
「結局、値段を下げないと売れない…」
「質は良いのに、価格競争に巻き込まれる…」
中小企業や個人事業主の多くが直面するこの悩み。
その原因の一つが、“ブランドが可視化されていない”という点にあります。
今回は、価格競争から脱却するための知財戦略=商標の活用方法について解説します。
■ 「価格でしか選ばれない」状態から脱却するには?
商品の品質、サービスの丁寧さ、対応の速さ…どれも素晴らしいのに、「他より安いから選ばれた」という状況はありませんか?
これはつまり、ブランド力が“伝わっていない”状態です。
そしてその結果、どこかで同じような商品・サービスが現れたとき、価格で比較され、消耗戦に突入してしまいます。
■ 商標は「ブランドの証明書」になる
ここで力を発揮するのが商標登録です。商標は、ただの“名前の登録”ではありません。
それは、
・第三者が勝手に使えない法的な独占権であり、
・「この名前は、うちの事業が作った価値あるブランドです」という証でもあります。
顧客や取引先は、「この名前で商標登録している=本気でブランドを育てている」と認識します。
つまり、ブランド力の“可視化”になるのです。
■ 差別化しにくい業種ほど、ネーミングの戦略が命
たとえば…
・美容室や整骨院などの店舗サービス
・ネットショップやECブランド
・コンサルティングやスクール業
・製造業の自社製品やパーツブランド
など、商品やサービスの中身だけでは差別化しづらい業種ほど、ネーミングとブランドの独自性が重要です。
その名前を商標として保護することで、「安さ」以外の価値を見える形でアピールできます。
■ 商標が“売りやすさ”にも直結する理由
商標登録があると、次のようなメリットが生まれます。
・信頼感が増し、顧客が安心して購入しやすくなる
・自社ブランドのファン化が進み、価格にこだわらなくなる
・フランチャイズやライセンス展開も検討できる
・融資や出資時に、知財資産として評価される
つまり、商標は「単なる守りの手段」ではなく、「攻めの武器」にもなるのです。
■ 今からできること:まずは名前をチェック
「うちはネーミングに自信がある」「もうSNSやECで広まっている」
そう思った方こそ、先に商標登録を済ませておくべきです。
他社に先に出願されたら、その名前は使えなくなるかもしれません。
一度名前を変えるのは、コストも信頼もすべてを失うリスクがあります。
■ まとめ:ブランド力を「権利化」しよう
・商標は、あなたのビジネスのブランドを可視化する手段
・“他と違う”を伝えるためには、ネーミングと保護がセット
・価格競争から抜け出すには、「比較されない価値」を見える形にすること
ブランドは育てるもの。そして、守るもの。
その第一歩が、商標登録です。
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