TOPICSお知らせ&ブログ

  • TOP
  • TOPICS
  • 【特許出願後の動き】審査請求と中間対応の“やる/やらない”基準

【特許出願後の動き】審査請求と中間対応の“やる/やらない”基準

2025.11.21

こんにちは、弁理士の植田です。

特許出願をしたあと、多くの方が感じるのがこんな疑問。

「で、次は何をすればいいんですか?」

実は、特許出願後には“そのまま放置しても何も起きない”期間があります。
しかし、それは「何もしなくていい」わけではありません。

今回は、審査請求のタイミングと、中間対応(拒絶理由通知への対応)をどう判断すべきか?について、
中小企業やスタートアップの方にもわかりやすく解説します。


■出願しても“審査されない”?──審査請求とは

日本では、特許出願をしただけでは自動的に審査されません。
出願から原則3年以内に「審査請求」という手続きを行う必要があります。

■ 審査請求をしないと…

・3年経過で出願は取り下げ扱い
・審査されない=特許もされない

つまり、審査請求しなければ「出したけど通らなかった」扱いになるのです。


■審査請求する?しない?判断のポイント

✔ 出願直後に審査請求すべきケース

・商品やサービスがすでに販売中/販売予定
・技術内容をすでに公開している
・投資家や金融機関に“知財の見える化”を示したい

ビジネスに直結しているなら、早期審査も含めてすぐに請求すべきです。

✔ 少し様子を見るという選択も

・将来的に使うかどうか迷っている
・製品化まで時間がかかる
・開発競合の動向を見極めたい

この場合、戦略的に審査請求を後ろ倒しにするのも一つの手です。
(ただし“3年以内”のリミットは忘れずに!)


■拒絶理由通知(いわゆる“お手紙”)が来たらどうする?

審査請求後、ほとんどのケースでは「拒絶理由通知書」が特許庁から届きます。

「拒絶」と聞くとネガティブに感じますが、
これは“ここを直せば通るかも”というアドバイスのようなもの。

ここからが特許の“本番”とも言えます。


■中間対応、やる?やらない?判断軸はこれ

やるべきケース

・実施中または実施予定の技術である
・差別化要素として特許がほしい
・誰にも真似されたくない「核となる技術」である

この場合、拒絶理由に対して補正や意見書で対応していく価値があります。

無理にやらないという判断も

・市場から撤退した、事業化しなかった
・類似特許が先に取られていた
・技術的に古くなった/重要でなくなった

この場合、無理に時間と費用をかけて中間対応をするより、別の出願や知財戦略に舵を切る方が合理的です。


■まとめ|特許出願は“出して終わり”ではない

特許出願後には、大きく2つの判断ポイントがあります。

1.審査請求するか?
2.拒絶理由に対して中間対応するか?

    この2つを、「事業との距離感」で判断することが重要です。


    📌 最後にアドバイス

    ・出願しただけで安心せず、審査請求のタイミングをカレンダーで管理しましょう。
    ・拒絶理由通知が来たら、一度専門家(弁理士)と冷静に検討する時間をとるのがおすすめです。

    特許は、取得できたら終わりではなく、「取得するかどうかを見極める」ことこそが戦略です。

    出願後の動き、なんとなくで進めていませんか?

    📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!


    📌 YouTubeサブチャンネル開設!
    「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
    ▶︎ チャンネルを見る


    📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル
    事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
    ▶︎ 公式チャンネルはこちら


    📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!
    ▶︎ Instagramを見る

    一覧へ戻る