【発明の見える化】技術の価値を社内でどう共有するか
2025.12.01
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、「技術の価値を社内でどう共有するか?」というテーマでお話します。
実は、企業の中で日々生まれているちょっとした工夫や改善――
これが、外から見ると“立派な発明”だったというケースは少なくありません。
でもそれが社内で共有されていなかったり、技術の価値が“見える化”されていなかったりすると、
そのまま埋もれてしまったり、他社に先を越されたりすることもあります。
今日は、そうならないために、技術を“見える化”して社内で共有する方法とポイントを解説します。
■「発明の価値」が伝わらない理由とは?
まず、社内でありがちなこんなギャップがあります。
・技術者:「この工夫、地味だけど手間が減ってるんやけどなぁ」
・経営者:「なるほど。でもそれって特許になるの?」
・営業:「それ、顧客に伝えたらウケるかも!」
……と、立場ごとに見ている角度や価値の感じ方が違うんですね。
技術は「知っている人だけが分かる世界」になりがちです。
だからこそ、誰にでも分かる形に“変換”しておく=見える化が重要です。
術を「見える化」する3つの方法
① 開発の背景・狙いをストーリーで記録する
たとえば、「Aという機能を追加した」という事実だけでなく、
・なぜその機能が必要だったのか
・従来のやり方にどんな課題があったのか
・どうやってその課題を解決したのか
……といった“技術のストーリー”を言葉にして残しておくことがポイントです。
これは、知財化(特許出願)を検討する際にも大きなヒントになります。
② 図解・スケッチで“構造”を共有する
技術的な工夫は、文章だけで伝えるのが難しいこともあります。
・手書きのスケッチ
・フローチャート
・図面や構造モデル(CAD画像など)
こうした図解ベースの共有を意識すると、開発者以外のメンバーにも理解が深まります。
知財部門や外部の弁理士に伝えるときにもスムーズです。
③ 社内共有の場・仕組みをつくる
定例ミーティングや週報などの中で、技術的な工夫を共有できる場をつくるのも効果的です。
例えば:
・「今週の小さな発明」紹介タイムをつくる
・社内チャットで「技術ナレッジ共有スレッド」を立てる
・技術メモ・構造変更・プロトタイプの記録を蓄積しておく
これを続けておくと、過去の工夫が資産として残るだけでなく、
「これ、特許になるんちゃう?」という話にもつながってきます。
■見える化=「守る」だけでなく「伝える」ために必要
技術の見える化には、以下のような副次効果もあります。
・営業・広報活動:顧客に伝えるときに“差別化ポイント”として使える
・資金調達時:投資家や支援機関に対し、技術力を言語化してアピールできる
・人材育成:新人や他部署の理解促進にもつながる
・トラブル回避:退職者が持ち出す“属人的ノウハウ”の流出防止にも
つまり、見える化された技術=企業の知的資産そのものなんですね。
■まとめ:技術は「記録と共有」で価値になる
・発明や技術の価値は、使う人・見る人の視点で伝え直すことが大事
・ストーリー・図解・仕組み化で“見える化”して社内に共有
・見える化は、出願・営業・教育・資産化の起点にもなる
■「これって出願するほどの技術かな?」と思ったら
もし、「ちょっとした工夫だけど、価値があるかも…」と思ったら、
それはすでに技術の“タネ”が芽生えているサインです。
当事務所では、そうした“技術の種”を一緒に見つけ、言葉にして、守る”お手伝いをしています。
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