【無料ツールでもできる】パテントマップのつくり方&読み方入門
2025.12.03
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、知財戦略や技術開発に役立つ「パテントマップ」についてのお話です。
「パテントマップって大企業が使うもんちゃうの?」
「専門ツールがないと無理なんでしょ?」
…と思われがちなんですが、実は、無料の情報とExcelさえあれば、簡易的なパテントマップは作れます。
この記事では、
・パテントマップって何のために使うの?
・どうやって作るの?
・作った後、どう読み取ればいい?
といった基本を、初めての方でもわかるようにやさしく解説していきます。
■パテントマップって何?
パテントマップとは、
特許情報を整理・分析して“視覚的に”わかりやすくしたものです。
目的はさまざまで、
・競合の技術動向を把握する
・自社の強み・弱みを見える化する
・技術開発の“空白エリア”を見つける
・事業企画の裏付けに使う
など、経営判断や開発戦略にも使えるツールなんです。
■パテントマップのざっくり作り方(無料ツール活用)
① キーワードで特許を検索する
まずは、自社の製品・技術に関連するキーワードで、
特許庁の「J-PlatPat」などの無料データベースで検索します。
たとえば、「〇〇 センサー」「〇〇 制御装置」など、
技術的なワードで組み合わせ検索をしてみましょう。
★ ポイント:1,000件未満に絞るのが扱いやすいです。
② 出願件数・出願人・技術分類を整理する
検索結果をCSVでダウンロード(J-PlatPat等で可能)し、
以下のような情報をExcelで一覧にまとめます:
・出願人(企業・大学名など)
・出願年
・技術分野(FIコードやキーワード分類)
・発明の要約(概要)
★誰が、いつ、どんな技術を出してるのか?を整理するだけでかなり見えてきます。
③ グラフ・表にして“見える化”する
集計したデータをもとに、以下のようなマップが作れます:
・【縦軸:技術分野】×【横軸:出願年】で技術の推移を見る
・【出願件数の多い出願人ランキング】で競合をあぶり出す
・【技術分類ごとの出願件数】で“開発の偏り”や“未開拓ゾーン”を発見する
★ 特別なソフトがなくても、Excelのピボットテーブルや棒グラフ機能で十分OKです。
■ 読み取り方のコツは?
● 出願が集中している分野 → 各社が注力している“ホットゾーン”
→ 競争が激しい領域。差別化や独自性が必要。
● 出願が減っている分野 → 成熟・陳腐化した可能性あり
→ あえて避ける or 次の技術を探る判断材料に。
●“空白”の技術領域 → 狙い目になることも!
→ 競合が手を出してないが、市場ニーズがあるならチャンス。
■ どんな場面で役立つ?
・新商品開発の企画会議に:競合の方向性を知って差別化戦略に
・補助金申請や事業計画に:技術的な裏付けとして説得力アップ
・営業や提携の場面に:技術的優位性を可視化できる
・IPランドスケープの入り口に:まずは社内で使える地図として
■ まとめ:無料で始められる、知財の“見える地図”
・パテントマップは、知財情報を武器に変える“分析ツール”
・無料の検索ツール+Excelで十分な「簡易マップ」が作れる
・技術・競合・市場の“見える化”で、経営判断がブレなくなる
■「自社の技術でマップを作ってみたいけど…」という方へ
・キーワードの選び方がわからない
・検索しても“どこを見ればいいか”ピンとこない
・マップ化して活用する方法が知りたい
という方には、簡易的な特許調査やパテントマップ作成のサポートも行っています。
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