【技術の価値を見える化】“特許マップ”を作る前に知っておくべきこと
2025.12.04
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、知財戦略の中でも注目度が高まっている
「特許マップ」について、作る前に知っておきたいポイントをお話しします。
よく、「パテントマップ(特許マップ)って、自分たちにも使えるの?」と聞かれます。
結論から言うと、中小企業・ベンチャーでも十分に活用できます。
ただし、「やみくもに作っても、使いこなせない」というのも事実。
そこで今回は、「作る前に考えるべきこと、整理しておくべきこと」に焦点をあてて解説します。
■特許マップとは何か?ざっくり復習
特許マップ(パテントマップ)とは、
特許の出願情報を整理して、“見える化”することで技術や市場の動向をつかむツールです。
・どんな技術が注目されているか?
・どの企業が、どこに力を入れているか?
・自社の技術はどこで戦えるのか?
といった“知財の地図”として使われます。
■まず最初に考えるべきこと:「何のために作るのか?」
これはとても大事です。
特許マップは作ることが目的ではなく、意思決定のためのツールです。
なので、「何を知りたいのか?」を最初に明確にしましょう。
例としては、
・新規事業の技術領域に競合がどれくらいいるか知りたい
・自社の技術ポジションが市場のどこにあるか見たい
・出願すべき“狙い目”の技術分野を探したい
・提携・買収の判断材料として競合企業の技術を調べたい
★ 目的によって、調査範囲や分類の仕方もまったく変わります。
■次にすべきこと:「キーワードや分類軸を明確にする」
何を調べるか決まったら、次は“検索の軸”を設計します。
・関連する技術キーワード(例:IoT、電動モーター、センサー制御)
・特許分類(IPCやFIコード)
・関連企業名(競合や注目スタートアップなど)
・期間(直近5年/10年など)
この段階がしっかりしていないと、
“ノイズだらけの地図”になってしまい、使い物になりません。
★ 必要に応じて、最初はざっくり検索→手動で絞り込む方法もアリです。
■意外と盲点!作る前に整理しておきたい3つのこと
① 社内で使う人は誰?どう使いたい?
・経営層の意思決定用?
・技術開発のヒントに?
・営業・企画の武器として?
誰が使うかによって、見せ方・分析の深さ・言葉の使い方が変わるんです。
② 社内の“見えない技術資産”は把握してる?
実は、特許になっていないノウハウや、過去に諦めたアイデアにも価値があります。
マップを作るときは、外の情報(他社特許)だけでなく、内側の情報(自社技術)も整理しておくと、戦略的に活かせます。
③ 作った後に“どう動くか”までイメージできてる?
「見て終わり」では意味がありません。
・出願の方向性を決める
・他社との提携・交渉材料に使う
・競合の隙間を狙って開発計画を立てる
など、マップを“戦略の起点”にする意識が必要です。
■まとめ:特許マップは“考える準備”が9割
・「何のために使うか?」を明確にしてから着手する
・キーワード・分類軸・分析対象を丁寧に設計する
・社内の活用目的や活かし方を想定しておくことが大事
■「うちも特許マップ、使ってみたいけど…」という方へ
「どこから手をつければいいか分からない」
「自社技術をどう分類すればいい?」
「調査まではできたけど、活かし方がわからない」
そんな方には、目的設計から実際のマップ作成、活用のご提案までトータルでサポートしています。
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