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【事業と連動した出願】“とりあえず特許”から卒業する方法

2025.12.19

こんにちは、弁理士の植田です。

「技術があるから、とりあえず特許出しときました」
「開発終わったし、念のために出願しとこうかと…」

こんなふうに“出願ありき”で特許を取っていませんか?

もちろん、技術を守る姿勢は大切ですが、戦略のない出願はコストになりやすいものです。
むしろ、特許は“事業と連動してこそ価値がある”と言っても過言ではありません。

今回は、「とりあえず特許」から卒業して、
経営に効く“戦略的出願”に切り替える方法をお話しします。


■よくある「とりあえず出願」の落とし穴

・技術はすごいけど、事業には使っていない
・商品に搭載していないので、誰も侵害していない
・出願はしたけど、社内でも持っていることを忘れていた

こうなると、特許の維持費や管理コストだけが積み上がっていきます。
さらに、特許を使わない企業だと思われて、VCや取引先からの評価にもつながりにくいのが現実です。


■卒業のカギは「事業起点」で考えること

出願戦略を見直す第一歩は、
「この特許、何のために取るのか?」を問い直すこと。

たとえば:

・他社が参入しそうな領域を先に押さえるため
・アライアンス交渉で主導権を握るため
・プロダクトの“売り”を権利化して価格競争を避けるため

こうした明確な目的と事業との接点があれば、特許は“コスト”ではなく“武器”になります。


■出願を「事業フェーズ」に合わせる

技術の種はあっても、それをいつ・どの段階で出願するかは事業の進み具合によって変わります。

・ シード期・研究開発中:

→ 「将来の独自性をつくる技術」を中心に、コア部分だけ絞って出願
→ 他は秘密管理にとどめるという選択肢も


・ プロダクトリリース直前:

→ 市場に出す部分に関連する特許を優先して出願
→ “真似されたら困るポイント”を狙い撃ち


・ 拡大期・提携交渉段階:

→ パートナーや投資家向けに、IPポートフォリオとしての整備
→ 商標や意匠も含めて「知財の見える化」

このように、出願は事業の動きとセットで考えるのが鉄則です。


■開発チームとの連携がカギ

「とりあえず特許」を防ぐためには、
開発チームと知財担当(または顧問弁理士)が早い段階から連携することが重要です。

たとえば、

・開発のどのタイミングで知財チェックを入れるか
・どこまでが特許?どこからがノウハウ?
・今の開発で“事業的に使える”ポイントはどこか?

といった観点を共有するだけで、出願の精度と価値が一気に上がります。


■まとめ:「とりあえず特許」からの卒業ステップ

1.事業の目的・ターゲットと特許の位置づけを明確にする
2.出願のタイミングと範囲を、事業フェーズに応じて調整する
3.開発チームと情報共有し、“本当に守るべき部分”を絞る

この3つを実行することで、
「ただの出願」ではなく「利益につながる知財」へと変わります。


    ■知財は“開発の後”ではなく“経営の中”にある

    「もう出願したから手遅れ…」と思う方も、心配はいりません。
    今ある出願を見直して活かすこともできますし、
    次のプロジェクトから出願方針を変えていけば十分巻き返せます。

    ミライエ国際特許事務所では、
    出願前の技術相談から、事業戦略に基づいた知財設計まで、
    「経営に効く知財活用」の支援をしています。

    「出すべきか、出さざるべきか?」
    そんな悩みがあるときは、ぜひお気軽にご相談ください。

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