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【投資家はココ見る】出資・M&Aで知財が重視される理由3選

2025.05.20

知財は「守る」だけじゃない。“見せる資産”にもなる時代です。


こんにちは、弁理士の植田です。

最近、スタートアップや中小企業の方から

「資金調達を控えてるんですが、知財ってどれくらい見られるんですか?」
「M&A前に、商標とか整理した方がいいですかね?」
といった相談が増えています。

結論から言うと、投資家・事業会社は“知財、めっちゃ見てます”。

この記事では、出資やM&Aの場面で、なぜ知財が重要なのか?
その理由を3つに分けてわかりやすく解説します!

◆理由①:「強み」が第三者にも“見える化”されるから
ビジネスの強みって、本来は「中の人」しかわからないことが多いです。

でも、特許・商標・意匠などの知的財産は“誰でも確認できる形”で登録されているので、
投資家や買収企業にとっても「この会社は何を持っているのか」が客観的にわかる資産になります。

特に、

特許で技術的優位性を可視化

商標でブランドの独自性を見せる

意匠でデザインに差別化があることを証明

といった使い方ができるため、「ちゃんと考えてる会社やな」という信用にもつながるんです。

◆理由②:将来の“訴訟リスク”や“ブランドトラブル”を避けるため
これはM&AやIPOのデューデリジェンス(法務調査)の現場でよくある話です↓

商品名が他社の登録商標とカブっていた

ロゴを外注で作ったが、権利移転していなかった

自社技術が特許化されておらず、辞めた社員に真似された

これらは、「今は大丈夫でも、あとで火を吹く」典型例。

買収する側・出資する側にとっては、将来的な“地雷”を避けたいわけです。

つまり、知財の整理・出願・契約状態がちゃんとしているか?
ここは、まさに“買ってもいいかどうか”の判断材料になるんです。

◆理由③:「出口戦略」でバリュエーションに直結するから
出資もM&Aも、結局は“この会社にどれだけの価値があるか?”という話。 そのとき、知財は“無形資産”として、企業価値に直接影響します。

たとえば──

特許ポートフォリオがある=他社が真似しにくい→価値UP

商標が複数国で登録済み=海外展開に強い→評価UP

技術がノウハウに依存せず、出願済み=スケール可能→投資しやすい

このように、知財は“将来性+競争力”を裏付ける材料になるんです。

◆まとめ:「守ってる」だけじゃなく「見せる」知財へ
出資・M&Aの現場では、知財はもう“専門的な話”ではありません。
経営そのものに直結する、意思決定のための情報資産です。

知財がしっかりしている会社は、
・ 信用される
・ リスクが少ない
・ 将来性が伝わる
という意味で、明らかに“評価されやすくなる”んです。

「うちの知財、見せられる状態になってる?」と思ったら
特許・商標があるけど整理できてない

出資前に、法的に大丈夫かチェックしたい

まだ何もしてないけど、どこから始めたらいいか知りたい

そんな方は、お気軽にご相談ください。
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