【失敗事例に学ぶ】「特許を取ったのに稼げなかった」本当の理由
2026.01.31
こんにちは、弁理士の植田です。
中小企業やスタートアップの方からよく聞くのが、
「特許は取ったんですけど、結局あまり意味がなかったんですよね…」
という声。
せっかく時間と費用をかけて特許を取得しても、ビジネスに結びつかなければ“コスト”でしかありません。
今回は、「特許を取ったけど稼げなかった」ケースの共通点を振り返りながら、そこから見える大切な視点を解説します。
■失敗の理由①:マーケットとのズレ
ある製造業の企業が、画期的な加工技術に関する特許を取得。
「これで競合に差がつく!」と思っていたものの、いざ営業しても市場からは反応が薄い…。
実はその技術、ユーザーにとっては「ありがたいけど、別に困っていなかった」ものでした。
➡ 「ニーズの強さ」=「価値」ではない
市場が求めるタイミングや痛みに合致していないと、優れた技術も空振りになってしまいます。
■失敗の理由②:特許の“守備範囲”が狭かった
特許は取ったけれど、肝心な部分が他社に回避されてしまった…。
こうしたケースでは、出願時の「権利範囲の設計」が甘かった可能性があります。
特許の請求項が狭すぎたり、競合が応用しやすい抜け道が残っていたりすると、“守れない特許”になります。
➡ 「出せば安心」ではなく、どう守るか・どう稼ぐかまで設計すべき
■失敗の理由③:知財と事業戦略がつながっていなかった
特許を出願したものの、営業チームはそれを把握していなかったり、資料に記載がなかったり…。
逆に、商談での売り文句が「特許取得済!」だけで終わってしまい、価値をうまく伝えられなかった。
➡ 特許=営業ツール、ブランディング要素、資金調達資料の一部
これらの意識があれば、出願後の社内連携も変わります。
■「特許で稼ぐ」ために必要な視点
・出願前に「市場との接点」を明確にしておく
・権利範囲を“競合の行動”から逆算して設計する
・取得後は、営業・資金調達・広報などに活かす体制をつくる
■まとめ:特許は「ゴール」ではなく「手段」
特許を取ること自体が目的になると、「稼げなかった」という結果に直結します。
でも、「誰に、どんな価値を、どう届けるか」という戦略の中に知財を組み込む発想があれば、
特許は“経営の武器”になります。
「特許は取ったけど、うまく活用できていない気がする…」
「これから出すけど、どんな視点を持てばいい?」
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