【うちは関係ない?】小さな会社でも“特許になる”例3選〜工場・サービス業・工務店にも「特許のタネ」はある!〜
2025.06.10
「ウチに特許なんて関係ない」──ほんまにそうですか?
こんにちは、弁理士の植田です。
中小企業の社長さんと話していると、よくこんなセリフを聞きます。
「うちは大企業ちゃうし、特許とか無縁やで」
「技術開発なんてしてへんし…」
「現場仕事ばっかりやしなぁ」
でも実は、こういう企業にこそ、特許になるネタが隠れてること、めちゃくちゃ多いんです。
そもそも、特許ってどんなもの?
特許というと、「新しい薬」「ロボット」「AI」みたいな最先端技術を思い浮かべるかもしれませんが、
“日々の仕事の中で工夫している技術”でも、
“他社がマネできない仕組み”でも、
中身によっては立派に特許の対象になります。
実はこれも特許に!身近な3つの例
①【製造業】現場の“効率アップ”技術
ある町工場では、アルミ板の切断工程を改良して、
「刃の動き+材料の角度調整+冷却の順番」を工夫したら、歩留まりが改善。
この仕組み、製造装置の動作制御として特許になりました。
ポイント:
- 既存設備に後付けでも、「流れ」に独自性があればOK
- “社内だけの工夫”が、外では武器になるケースあり!
②【サービス業】人の動き+システムの連携フロー
とある清掃会社では、
スマホアプリとQRコードを使って、スタッフの巡回管理を自動化。
位置情報・清掃済データをリアルタイム共有し、
管理者の負担が激減。
この「業務フロー×IT連携」、システム構成の発明として特許出願されました。
ポイント:
- “人+アプリ+時間の連動”みたいな仕組みは、特許化しやすい分野
- 業務改善アプリや独自の操作フローも対象!
③【建築・工務店】施工ノウハウ×道具の工夫
地元の工務店さんで、
狭い場所でも1人でドアを取り付けられる「補助治具+作業手順」を開発。
この作業工程の工夫が、“施工技術+器具のセット”で特許になりました。
ポイント:
- 建設業・現場作業でも、「作業手順+器具やツールの使い方」が立派な技術
- これ、他社がマネしたらめちゃ便利=“守る価値あり”です!
特許の“見つけ方”は、実はカンタンです
「特許のタネ」を見つけるには、こんな問いかけをするとヒントになります:
- 「これは、うちならではやな」と思う業務フローは?
- 「このやり方、めっちゃ時短になるわ」という工夫は?
- 「他の業者やったら、できへんやろ」という独自ポイントは?
つまり、“現場で当たり前にやってるけど、他社ではやってないこと”が、特許候補なんです。
まとめ:「特許=大企業」ではない。「現場の知恵」が武器になる!
- 製造工程の流れの工夫
- 業務フローのデジタル化
- 施工や作業のやり方+道具の工夫
どれも、“小さな会社だからこそ見つけられる知財”です。
しかも、早めに出願すれば、競合のマネも防げます。
「これ、出せるんちゃう?」と思ったら…
「うちのこの仕組み、守れるんやろか?」
「社内で使ってる道具、これ発明って言える?」
そんな疑問があれば、まずは相談してみてください!
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