TOPICSお知らせ&ブログ

  • TOP
  • TOPICS
  • 【後継者世代向け】事業承継時に見直したい“知財の棚卸し”〜名前・ロゴ・ノウハウ…見えにくい資産、置き去りにしてませんか?〜

【後継者世代向け】事業承継時に見直したい“知財の棚卸し”〜名前・ロゴ・ノウハウ…見えにくい資産、置き去りにしてませんか?〜

2025.06.11

「事業は引き継いだ。でも、その名前、誰のものですか?」

こんにちは、弁理士の植田です。
近年、中小企業の事業承継が全国的な課題になっていますが、
後継者の方と話していて、こんな“見落とし”が多いんです↓

■ 社名やブランド名 → 登録されていなかった
■ ロゴマーク → 外注デザイナーが権利を持っていた
■ 商品名 → 同業他社が似た名前で商標を先取りしていた
■ 製造方法や業務ノウハウ → 社長の頭の中だけで属人化

事業の“カタチある資産”は見えるけど、
“知財という目に見えにくい資産”が、抜け落ちたままの承継って、実はめちゃ多いです。


■知財の棚卸しとは?3つの視点から整理!


①【商標】会社名・ブランド名・商品名・ロゴの「所有者」を確認!

■ 社名・屋号・ブランド名 → 登録されてますか?
■ 商標の出願人が“法人”ではなく“先代個人”のままになっていませんか?
■ ロゴは外注ですが、著作権は譲渡されてますか?

■ ワンポイント:
「使ってる=自分のもの」ではないのが商標。
登録の有無/名義/使用実態は棚卸しで必須確認!


②【特許・実用新案】技術や工夫が権利として“残ってる”か?

■昔出した特許、まだ有効期限内?
■ 現場で“当たり前に使ってる”ノウハウ、実は特許化のチャンスでは?

■ ワンポイント:
既に登録済でも、名義が個人になっていたりメンテが切れていたり
「価値あるのに使えていない」ことも多々あり。


③【ノウハウ・図面・契約】形式知化と保護の再確認!

■加工手順・顧客対応マニュアル・独自の教育方法 → 文書化できてる?
■ 外注先・協力会社との契約に、知財や秘密保持の条項が入ってる?

■ ワンポイント:
知財は「登録して守る」ものだけじゃなく、
“どう管理するか”“契約で縛るか”も重要な守り方です!


■後継者こそ、“未来のための知財整備”ができる存在

事業承継は、ただ経営を引き継ぐだけじゃありません。
“これからの10年・20年を見据えた、ブランドと技術の守り方をつくる”ことでもあります。

■ 商標で「名前」を守る
■ 意匠で「見た目」を守る
■ 特許で「仕組み・技術」を守る
■ 契約とマニュアルで「ノウハウ」を守る

この整理をせずに承継してしまうと、
「気づいたら、使えなくなっていた」「競合にそっくり出された」
…そんなリスクもゼロではありません。


まとめ:「使えているか」ではなく、「守れているか」をチェック!

知財は、いざというときに「権利としてあるかどうか」が勝負になります。

・使っている名前、ちゃんと登録されてる?
・昔の特許、今も活かせてる?
・ロゴや商品名、他社に使われてへん?

これを一度整理しておけば、
“後継者の代”で守るべき資産が明確になるし、
次の成長に使える武器にもなります!


●「うちも棚卸しした方がええかな?」と思ったら…

📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!

・士業や事業承継支援機関からのご紹介も大歓迎!
・商標・特許・契約など、棚卸し項目をリスト化してご案内できます。

一覧へ戻る